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2021年イカナゴ漁、3月6日(土)解禁!(解禁日が決まるまで)

昨日2月24日に2021年度イカナゴ漁の「試験曳き」が行われ、解禁日が3月6日(土)の大安に決まりました。
各メディアでも取り上げられていましたが、産卵量は平年の6.8%しかなく、今年も不漁が予想されています。
試験曳きの漁師さんの特権で、超新物の「くぎ煮」や「釜揚げ」の写真をSNSで目にします。
漁師さんが羨ましくなります(笑)。
昨年よりもちょっとマシ、というお話も伺い、期待が高まります。

解禁日の決めかたが、兵庫県漁業協同組合連合会のウェブサイトに掲載されていますので、本日はそれを紹介します。

以下、特記するもの以外は、下記サイトからの引用、およびキャプチャーです。

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1.資源量の把握・漁況の予測
  シンコ成長予測のための親魚・卵・仔魚の調査実施
  シンコの漁況予報の作成・公表
  (兵庫県・大阪府の試験研究機関が連携)

兵庫県では、水産技術センターが実施、その結果を公表しています。

2.漁獲サイズ等の確認
  第1回兵庫県・大阪府の関係漁業者による網おろし検討会議
  (両府県の関係漁業者、試験研究機関、行政による合同会議)
ここで、試験操業の方法(試験操業の日・時間など)や漁獲サイズが決まる。

3.試験操業と測定
  試験操業の実施(両府県の関係漁業者による同時実施)
  試験操業で漁獲されたシンコの測定
  (両府県の試験研究機関による同時実施)

4.網おろし日の確認
  第2回兵庫県・大阪府の関係漁業者による網おろし検討会議
  (両府県の関係漁業者、試験研究機関、行政による合同会議)
ここで、試験操業で漁獲されたシンコの測定結果から、前回の検討会議で決まった漁獲サイズとなる時期を割り出し、ようやく網おろし(解禁)日が決まる。

https://www.facebook.com/iwayagyokyo/posts/3857558924329028

解禁日、終漁日の設定が始まったのは、平成5年ごろだそうです。

兵庫県のページから引用します。

【解禁日及び終漁日設定の取組みについて】
本県では、毎年新鮮なイカナゴシンコをより多くの消費者に提供することを目的に、本県と大阪府の漁業者が協調して解禁日を設定し、イカナゴシンコ漁の解禁を情報発信しています。

解禁日の取組みは平成5年頃から始まりました。例年、2月中旬頃に漁業者が試験操業を行い、採集されたサンプルの全長等を県立技術センターが解析して、その情報を基に関係漁業者が解禁日を決定します。

また、本県におけるイカナゴの資源量は近年減少傾向にあり、翌年に向けて少しでも多くのイカナゴ資源を残すため、平成29年から、例年より早めの終漁日を設定し、翌年の親魚資源の確保に取組んでいます。

なお、イカナゴの来遊状況等の違いから、播磨灘は大阪湾より漁期が長いため、終漁日は異なります。

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「くぎ煮」の定義で、兵庫県の水産課の方とお話をしたことがあります。
解禁日の設定について、大阪府との調整にかなり苦労をした、ということをおっしゃっていました。
漁業関係者の利害関係、地域差などの壁を乗り越えて、資源保護の取り組みを行って来られたことに敬意を表したいと思います。

イカナゴ漁の様子は以下の動画でも紹介されています。

3月6日の解禁日から、伍魚福ではくぎ煮を炊くこととしています。
相場を見極めながら、本年度の価格を「えいや」(笑)で決めて、関西のお土産店と通信販売で消費者の皆さんにお届けします。
そもそも漁獲量はどうなるか、価格はどうなるか、炊きあがりの状態は、各お店の売場作りはどうするか・・・。
ドキドキハラハラの3月です。

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan