仕事と家庭の両立に関するストレス(令和元年版「労働経済の分析」より)
本日は、仕事と家庭の両立に関するストレスについて紹介します。
以下、特記するものを除き、令和元年版労働経済の分析からの引用またはキャプチャーです。
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●仕事と家庭の両立には企業の取組だけではなく家庭における家事分担も重要
ここまで、企業の取組が正社員の離職率等に与える影響をみてきたが、Ⅰ部2章4節において確認したように、「家事・育児・介護等と両立しやすいから」や「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由で非正規雇用という働き方を選択している者が一定数いる。ここでは、非正規雇用労働者の働きやすさを仕事と家庭生活の両立という観点からみていく。
第2-(2)-27図の左図により、男女別・雇用形態別・現在の仕事に就いた理由別に仕事と家庭生活の両立に関するストレスをみると、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由で非正規雇用という働き方を選択している者(以下、「不本意非正規雇用労働者」という。)のうち、女性は正規雇用労働者と同程度に仕事と家庭生活の両立に関するストレスを感じていることが分かる。また、不本意非正規雇用労働者の男性及び「正規の職員・従業員の仕事がないから」以外の「家事・育児・介護等と両立しやすいから」などの理由で非正規雇用という働き方を選択している者は、正規雇用労働者に比べ、仕事と家庭生活の両立に関するストレスを感じている割合が低くなっていることが分かる。
第2-(2)-27図の右図により、当該ストレスの要因を仕事要因と家庭要因に分けると、男性は仕事要因が大きく、女性は家庭要因が大きい傾向にあり、当該ストレスに与える影響は、男性は仕事の方が大きく、女性は家庭の方が大きいものと考えられる。
家庭生活について、育児・介護を除く家事の分担状況が仕事と家庭生活の両立に関するストレスに与える影響をみていく。
第2-(2)-28図の左図により、男女別・雇用形態別に家事の分担状況をみると、雇用形態にかかわらず、女性が担う家事分担割合が高くなっており、非正規雇用という働き方を選択している女性の家事負担割合は特に高くなっていることが分かる。
第2-(2)-28図の右図により、家事分担が当該ストレスに与える影響をみると、雇用形態にかかわらず、女性の方が当該ストレスを感じている割合が高い傾向にあり、家事における女性の分担割合の多さが影響している可能性が示唆される。また、家事の分担割合が低い方が当該ストレスも低い傾向にあるものの、非正規雇用労働者の女性については家事の分担割合別にみた際のストレスを感じる者の割合の差は相対的に小さく、家事の分担割合に応じた仕事を選択しているものと考えられる。
企業は育児との両立支援など女性の就業継続を可能とする環境を整えつつあるが、夫が家事に積極的に参加するなど家庭における女性の家事負担の軽減を図ることにより、女性の就業継続に与える効果はさらに高まるものと考えられる。そのためには男性が家庭においてより多くの家事を担えるよう、長時間労働の是正などに企業が取り組むことも重要である。
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そもそも「非正規雇用」という言い方自体が私は好きではありません。
雇用契約の形態が、有期契約か無期契約か、時給か月給か。
働き方が会社優先か、個人の都合優先か。
それぞれの方の希望する働き方に合わせて雇用形態を選び、会社と契約を結んでいるだけであり、全員が正規のチームメンバーであると思うのです。
伍魚福では最初にパート社員契約(時間給)、契約社員契約(月給)を選んだ方も、キャリアパスプランに基づき正社員を目指すことができる、シームレスな人事制度となっています。
今回ご紹介したデータでは、正社員を目指していたが、適当な就職口がなかったため、パート・アルバイトとして働いている「不本意選択」か、自らが選んでパート・アルバイトとして働いている「不本意選択以外」を区分して分析されています。
不本意選択で非正規雇用の方の家事との両立のストレスは正社員と同じ傾向です。
男女での比較では、女性の方が家事と仕事の両立のストレスが高い傾向にあります。
家庭の中での家事をもっと分担できる環境作り=残業の削減、と捉え、我々も改善を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan