自己紹介②

自己紹介②投稿します

前回投稿で私が大学のころ「こじらせていた」という話をしました。

そんな私、就活の軸はこんな感じ

1,音楽に絶対関わりたい。映像制作もやってたので妥協しても映像系

2,「モノづくり」に関わりたい。そもそも自分のクリエイティブ性を生かしたい。

3,収入も欲しい!(おい)

・・・今考えると相当高望み。ですね。

時代はリーマンショック直後。就職市場は冷え込んでいました。

私はそこそこちゃんとした大学ではありましたが、企業勉強していき、上記をクリアする業界は大手メジャーレーベルか、譲ってもテレビキー局、大手広告代理店しかないことを悟ります。

ただ私の意思は固く、その業種を片っ端から受けていきました。

音楽レーベル。結構面接はうまくいって最終に行くこともちらほらありました。
ただ若い新卒社員採用。どう考えても採用側は営業やマネージャー業務など、会社の基礎となる仕事を期待するところを私は一貫して「楽曲制作をやりたい!」と主張し続けました。

※楽曲制作を行っているのは音楽的に成功している音楽家なのに、アーティストとして実績を挙げていない新卒社員をレーベルが即座に採用するわけがありません。

そしてその次の面接は呼ばれませんでした。笑

結果、色々あって今の会社に入ることになります。身バレもあれなので細かくは言及しません。笑
言えることは、私の新卒就職活動は自分への過信とやりたいことへの執着の結果、30点くらいの出来でした笑

そしてそこからは正直音楽と関係ないIT系営業職の仕事を6年くらいやります。
私にとって失われた20代でした。笑

ただ、厳しいクライアントの要求への回答やITへの知識、売上貢献への努力など、これからの社会人としての基礎、あって損はないスキルは身についたかな、と思っています。これ以上はやらないですが。


そして今、社内新規事業系の部署への異動に成功し、動画配信系のサービスにようやく関わっています。ここで今、音楽などエンタメ市場や人に触れ、業界の感覚やお金の周り方、考え方に触れている真っ最中、というのが今の私です。

ここまでが自己紹介でした。本題はここではないのでこんなに長く書くつもりはなかったのに、すみません。

実際に触れて感じる音楽市場


私が紆余曲折してようやく音楽市場に関われるようになったとき、世の中は高校〜大学のころに見ていたそれと大きく変わっていました。
・特に洋楽シーンでロックの居場所は無くなった。ヒップホップ、R&B、EDMが時代を席巻する。
・KPOPが更なる躍進を遂げている。日本語版楽曲のみならず、人気グループに日本人メンバーの在籍(NCT、TWICE)や、日本へのローカライズを進めている(JO1,NiziU)
・日本の音楽は、メロコア、パンクの潮流からシティポップのリバイバル。ヒップホップがよりカジュアルな存在に。サブスクの出現により楽曲は新作の消費構造ではなく大昔の過去タイトル含めた視聴の時代に。never young beachとはっぴいえんどが同じspotifyレコメンドのプレイリストに出会うような時代に。海外では山下達郎と竹内まりやなどがspotifyによって発見され韓国のDJ night tempoがリミックスする時代。

時間、国がミックスされ、CDを前提とした楽曲権利ビジネスは形骸化してSNSがヒットを作り出す時代。キャッシュフローを生み出せている数少ない興行(ライブビジネス)、物販についても、今はコロナでお休み中。
今、音楽市場はやはり大ピンチです。

これを機に、音楽市場は根幹のマインドセットやビジネス構造をテクノロジーを使って構造改革すべきだと思うんですよね。私の現時点のスタンスとしては、音楽業界のDXを標題に掲げたい。
タレント発掘、育成、楽曲制作、プロモーション。権利管理。それに関わる人が多すぎる。コスト構造の管理が甘かったり、何の仕事をしているかわからないプレーヤも見かけます。いまだにこんなスキームなの?と思う窓口もあります。

色々取っ払って、アーティストが自分で自分の知的財産、ビジネスをマネジメントできるようにすべきだし、それらを援助するツールが充実すべきだと思う。プロモーションもレーベルの資本ではなくても出資してくれる存在を見出せると思うし、テクノロジーでそれを支援できると思う。

今の時代、YouTuberなどが個人で名前をあげるにあたって、YouTubeが視聴者の属性や視聴傾向を分析するツールを提供しているように、音楽活動をどのように進めていくべきかの検討は、前時代的な一部のプロデューサよりかはアーティスト自身が、ちゃんとテクノロジーとデータを活用して判断していくべきで、向かうべき先は国内市場ではなく世界だと思うんです。

私は夢みがちと言われるかもしれませんが、先に述べたこのような時代になることこそ、私が先に「こじらせていた」と卑下しなくてはいけなかった大好きな実験的で先進的なアーティストを含めた日本市場で正当な評価を受けられない人達が自分の力で暮らせて、長いスパンで素晴らしい音楽を発表できる方法だと思うんです。そんな時代になることを夢見ている一人です。


音楽をしていては生活を保てない。音楽を諦める。そんなことがないように自分の考えを発信して、共感する人の声を聞きながら、アクションを具体的に進めていきたい、と思っています。
最後は自分の志の話をしましたが、こんな私が色々な角度で音楽について話していくnote。これからもご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます!

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