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【会議中】冒頭での『雑談』がなぜ有効なのか|売上の上がる会議

売上の上がる会議についての記事、第二弾です。
今回は、会議の冒頭に『雑談』を入れる理由を説明したいと思います。

※『売上の上がる会議』の説明や基本の構成についてはこちらの記事をご確認ください⇓

1.話しやすい場づくり

私は複数メンバーで開催する会議の冒頭では必ず雑談をすることをお勧めしていますが、一見無駄に見える『雑談』(名前からして無駄ですね)を会議の冒頭に入れるのがなぜだとおもいますか???

そうです、上に書いてある通り『話しやすい場づくり』が最初の目的です。

普段の会議で経営者や責任者の独演会みたいになっている会議はありませんか?その場合は『会議』という名前を改めてくださいね。会議は演説を聞く場ではなく『意思決定』に重きを置くべき場です。そして、そのために必要な協議をする場でもあります。

そんな中で主要人物だけがべらべらと話し、時間が来たら合意を取り、既定路線で話が進む会議で良いと思いますか?答えはNoだと思います。他のメンバーはなぜ集められたのでしょうか?きっと共有すべきであったり、意見を聞くべきであるから参加しているはずです。(※違った場合はメンバー選定も改めましょう)

ということで、参加者が発言しやすい場を作ることが重要なので、『雑談』から始まるようにしています。これが定期的な会議であるほど『雑談』から始まる会議は威力を発揮し、1年もすれば参加メンバーは自由闊達に発言ができるようになっていることでしょう。(必ずなります)

是非、雑談を始める時は司会者が1番ハードルの低い雑談から始めていただければと思います。ハードルが低いほどに効果は絶大です。

例えば『今朝、子供を保育園に送ったのですが泣いてしまって中々預けられず会社に遅刻しかけました・・・』とか、聞いている人が『こんな話でもいいんだ!!!』と思える一言にしましょう。

これも全て場づくりです。

2.参加メンバーの心の変化の確認

急に固い言葉が出てきたとお思いかもしれませんが、定期的な会議であるほどにこの『雑談』が参加者の変化を掴むツールに変わるのです。これも絶対そうなりますので信じてくださいね。

毎回同じメンバーで同じ流れでやっていると一種の慣れが出てきて同じことを言っている人もいるかもしれませんが、一方で大きな変化を遂げるメンバーも出てくるのです。

■雑談で見えてくる変化の例
・仕事の話をするようになった
・普段の生活から気付きや学びを感じるようになった
・話し方がうまくなった
・自信をもって話すようになった
・明るい表情になった

他にもいろいろありますが、とにかく雑談にもかかわらず、いや雑談だからこそその人の変化がわかりやすいのかもしれません。良い変化も悪い変化も含めてシグナルがそのまま表れるのが会議における雑談の威力ですね。

上記に挙げた変化は一見良いように見えてそうでもないと捉えられることもありますので注意ください。例えば、『家族の話が多かった人が仕事の話をするようになった』という場合は家庭で何かあった可能性もあります。(もちろん考えすぎのパターンがありますが、タイミング見て聞いてあげるのも一つのコミュニケーションだとおもいます)

とにかくその人の変化を感じ取るチャンスなので毎回楽しみに聞きましょう。

3.チーム内での相互承認のきっかけになる

ちまたで言われているほどの相互承認と言うことではないかもしれませんが、毎回雑談を通してプライベートのことや仕事の事、思ったことを話してみんなが頷いてくれたり話した後に拍手をして次の人にバトンタッチされるので、何となく何を言ってもみんなが承認してくれている場になります。

それゆえ、承認欲求も満たされるし、チームメンバーが普段何に興味があったり、どんなことを考えているのかを理解する機会にもなるので、結果的に相互承認が進むのだと思います。

これについてはやってみて副産物として気づいたことなのですが、1年間続けていくと会議参加メンバーはほんとに雰囲気が良くなっているんです。これは間違いないので是非実行すべきことですね。雑談をしただけなのに、ここまで場が仕上がるとは当初は思っていませんでした。(それくらい設計してから企画しろと思いますよね)

4.会議冒頭の『雑談』における注意点

ここまで読んでいただいた方は会議での雑談に少しは前向きになっていただけたのではないかと思いますが、注意点が少しだけありますのでお読みください!

■雑談の注意点
❶長くても1人2分まで
❷司会者は率先して相槌を打つ
❸話し終わったら『いいね!』などと承認する
❹話し終わったら全員拍手をして次の人に順番を回す

この4点を必ず守っていただきたいと思います。
そのためには司会者の方が雑談のトップバッターを買って出て見本を示し、しっかりと仕切りましょう。4つを徹底することでこれまで挙げた雑談の威力がいかんなく発揮されること間違いありません。

余談ですが、この雑談を『チェックイン』と呼ぶ方もいらっしゃるそうですが、ほぼ同義としてとらえていただくと良いかと思います。

また別の機会に『売り上げが上がる会議』の他のポイントについて解説したいと思います。

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