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知っているようで知らない事ってすごく多いですよね|福沢諭吉に学ぶ

こんにちは!株式会社フォーバルの山本裕介です。『コンサルタントが不要な会社を増やす』を目標に、経営コンサルタントとして活動をしています。経営者・管理職だけでなく、コンサルタントの皆様にとってもプラスになる情報を発信していきます。特に、主体的で自律的な"自走式な組織づくり"のヒントになるようなことを中心にお伝えしていきます。

緊急事態宣言延長という状況の中、テレワークが当たり前になった生活を送られている方は多いのではないでしょうか?また、5月の連休についても企業によっては前倒しで通常よりも長く休みを取るところもあったようです。

・家にいることが増えた
・休みが長くなった
・外出することができなくなった(買い物やレジャーなど)

こんな条件のある生活を送ると、1年前の当たり前が今非日常になったような、"変化対応への苦しみ"を感じる方もいるのではないでしょうか?

大きな変化というのは、ストレスを感じますよね。そうですね、大きく変わるということは"大変"なんですよね。大変なことなのは当たり前のことなんです。昔、お寺で話を聞いた時に知ったのですが、『大きく変わることを"大変"というんですよ』と。そのままじゃないっすか!!!と思ったこともありますが、本当にそうだなと。

そして、大変な目にあったことを『四苦八苦した』というらしいのですが、仏教の教えの基本的な考えとして『人生は苦である』という言葉があるそうです。

そっか、"苦しい"ってのが人生なんだな。

こう考えると、何があったってなんのこっちゃないですよ。苦しいと感じることはあっても、『まあ、人生ってそういうもんだし』と思えたら気が楽なもんです。

とここで話を緊急事態宣言下の生活に戻しますが、この連休で私は妻の仕事(主に在宅)もあり息子と過ごす時間が増えたんです。これはとっても喜ばしい事で、過去の生活では見ることができなかった息子の成長や変化を目の当たりにすることができたんですよね。

しかし、その一方で、『休みの間にやっておこっと!』と思っていた大学の勉強とか読書とか、あとは休み明けに向けた仕事の準備(仕事はしないけど、気持ちを作ることはよくしていました)など過去の当たり前が全く持ってできなかったんですよね。

『やってしまった・・・』

と気づいた瞬間にふと思ったわけです。

社会ががらりと変わったと言っているにもかかわらず、結局自分の生活スタイルが何も変わっていなかったんですよ。スタイルと言うよりも、考え方そのものですね。

休みの過ごし方と言えばこういうもの

みたいな、ある種のスキーマと言うやつでしょうか。
※スキーマ:認知の枠組み的なもの(経験とかで形成されていく)


自分の至らない点に気づき反省したそんな時にふと目にしたのがこの言葉。

学問は米をつきながらも出来るものなり。by福沢諭吉


諭吉先生!!!と思わず叫んでしまいました。
たぶんこの感覚なんですよね、私が反省した部分は。息子と過ごすから『勉強(他のことも)ができない』ということを内言の思いとして持っていたのだろうと思います。

たしかに、勉強=椅子に座って教科書読んだり放送授業を聴講することじゃないですよね。それらはただ情報や知識を入れているだけ。実際に学ぶのはその情報を理解して、しかも自分の身の回りに起こったことに対して実際に知識を使って考えたりした時なんですよね。

何なら、何も教科書を手にしなくても、目の前の子供の成長などを見て気づくこともあるわけだし、なんだって学びに転換できるはずなんです。

それを『米をつきながら・・・』と表現しているだけであって、『何をしていたって勉強はできるでしょうよ、言い訳すんなよ』と教えてくれているのですね。

福沢諭吉について
1835年1月10日、中津藩の下級藩士の次男として生まれる。幼少の頃から漢学と一刀流の手解きを受ける。

19歳で長崎へ遊学して蘭学を学ぶ。幕末の時勢の中、1858年に中津藩邸の蘭学塾の講師として江戸へ出る。

1859年には、日米修好通商条約に伴い派遣された咸臨丸の艦長の従者として渡米。咸臨丸の指揮官を務めた勝海舟とはうまくいかず、晩年まで険悪な関係が続く。

1861年に結婚。1862年には翻訳方として欧州各国の使節団に同行する。途上、香港で植民地主義、帝国主義を目の当たりにして強い衝撃を受ける。
帰国後、『西洋事情』などの著書を通じて啓蒙活動を開始。幕府機構の改革を唱えた。

1868年には蘭学塾を慶應義塾と名付け、教育活動に専念。その後も専修学校(後の専修大学)、商法講習所(後の一橋大学)、伝染病研究所の創設に尽力。近世の教育に功績ある明治六大教育家の一人とされる。

1901年2月3日、福沢諭吉は脳溢血により死去、66年の生涯を閉じた。

福沢諭吉は幕末の志士、吉田松陰(四つ年上)、橋本左内(同年代)、坂本龍馬(一つ年下)、高杉晋作(五つ年下)とも同世代である。



そんなことから福沢諭吉に興味を持った私はネット検索で『福沢諭吉 名言』を検索しまくったのですが、基本に立ち返り下の画像の本に出合うのです。

画像1

ということでこちらの本を早速注文しました!笑

何だかとっても惹かれたので昔は国民の10人に1人は読んでいると言われたらしい本を手に取ってみます。(※現代語訳ですが)


改めて、勉強をしていこうと思います!と思った矢先に、、、、


あれ?学問・勉強・・・あれ?


っとどんな意味なのか、疑問に思ったので、"勉強"と"学問"と"学習"の違いについても記載しておきます。

■言葉の定義
学問とは:
一定の理論に基づいて体系化された知識と方法であり、哲学や歴史学、心理学や言語学などの人文科学、政治学や法律学などの社会科学、物理学や化学などの自然科学などの総称。英語ではscienceであり、scienceは普通、科学と訳す。なお、学問の専門家を一般に「学者」と呼ぶ。

学習とは:
知識、行動、スキル、価値観、選考を、新しく獲得したり、修正することである。 生理学や心理学においては、経験によって動物の行動が変容することを指す。繰り返し行う学習を練習という。

勉強とは:
・無理にでも努力して励むこと。
・仕事に精を出すこと。
・学業・技能などを身につけようと努力すること。
・今後、事を処するのに役立つ、身にしみる経験。
・商人が品物の値段を安くして売ること。

当たり前のように使っていた『勉強します』という言葉、実は自分が意図していることとは違う意味を持っていたのですね。これは『学習』なのですね。

『勉強します!』は何となく『頑張ります!』的なイメージなのかもしれませんね笑


と、こんな具合で『知っているようで本当の意味を知らずにスルーしていること』ってたくさんありますよね、きっと。

でも、無自覚だから『何を知らないのかわからない』という状態なのだと何となく理解できます。

知らないということ自体は悪くないと思います。しかし、『知らないままでいる』ことや『物事に疑問を持たないでいる』ことはよろしくないのだと私は思っています。

正しい情報を知り、様々なモノの考え方や見方を学習し、思考の練習をしていくことで、正しい、深みのある意思伝達ができるようになるんだって思っています。

『これ、なんでこういう言い方してるんだろう』

『あれ?これってなんで?』

『本当にそうなのかな?』


どんなことに対してもこのような感覚で見ることができるようになれば、私のように35年間も『勉強』の意味も知らずにのほほんと『勉強します!』『勉強したいです!』なんて言わなくて済むんですからね。笑
※もう笑うしかないですよ


企業の組織において、『知らない事』については問題ないのですが、何よりも『何も疑問を持たないままやり過ごす』ということが危険だということをお伝えしておきます!(プライベートまで縛るつもりはありません)
言葉の定義は人により認識が違いますが、全員が同じ認識になれば意思伝達の精度もスピードも上がるでしょう。


では、最後にとっておきの『意味を気にせずそのまま知った顔で使ってきた言葉』を共有したいと思います。

PDCA(Plan Do Chek Action)

そうです、PDCAです。
もっと言えば、DとAの話です。

DoとActionってどちらも『する』の意味を持っていると思いますが、なぜ同じ意味の言葉で違う単語を使っているのか考えたことありますか?

私はありませんでした。(これがコンサルタントとして恥ずかしい)

ということで、それぞれの単語の意味を見てみましょう。

Do
行なう
Action
何かをするプロセス、特に問題や困難に対処する場合
We must take action before the problem gets worse.
こんな感じで"対処"や"措置"的な使われ方をするようですね。
※引用元

Doについては予測も含めてしまうのですが、"(とにかく)やる!"とか"(まず)やってみる"のような単純に"実行する"ということが当てはまるのではないかと思います。

Actionについては計画してまずやってみた結果を振返って検討した対応策をとるというような意味なんだと理解できました。

こう思うと、ただ実行するだけではダメだってことですよね。やった結果に対して調整していくことで、対応していくことで成果につながるってことなんだと思います。

ちなみに、PDCAについては先人がおりまして、このような記事もありました!こっちの方がわかりやすいですね。


みなさんも、普段何気なく使っている言葉に対して『これってどういう意味なんだろうか・・・』『これとこれは似ているけどどう違うんだろう』『なんでこの習慣って続いているんだろう』と目を向けてみてはどうでしょうか。

これまでモヤモヤしていたことがすっきりするかもしれませんよ。


外部リンク

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