『あの・・・"アジェンダ"って何ですか?』ー 疑問に感じることは即座に解消しましょう!
こんにちは!株式会社フォーバルの山本裕介です。コロナウィルスで世の中が大変なことになっている裏側ではあのレバノンがデフォルトという事態になっているそうですね、経済的な影響はそこまで大きくないという見方のようですが、それでも現地の方には何らかの影響があるのではないかと少し心配しています。
さて、『デフォルト』という言葉はニュースでもたまに耳にすると思いますが、『もちろん意味を知ってるよ!』という方はどれだけいるでしょうか。恥ずかしながら私は数年前まで全く分かっていませんでした。
■言葉の意味
デフォルト・・・債務不履行のこと
いやそれだけかい!!!と思いました。笑
ちなみに、レバノンの債務不履行についてですが、今回の場合はレバノン政府が国債発行をしてレバノン国内銀行がそれを買っていることが多いみたいで国際的な影響がそこまで大きくないのではという見立てだそうです。曖昧な認識なので間違っていたら指摘をお願いします!
で、冷静に考えてみると何だかとても怖い話だなと・・・・
※詳しい話はニュース記事が正しいと思いますので
ここで何が言いたいかというと、『日本語にしたらわかる言葉をそれらしいかっこいいカタカナの言葉にされることによって大切なことが伝わってい無い』ということが多々あるということです。(もちろんカタカナの言葉も日本語だと認識しています)
今回は、カタカナまたは横文字を使って何となくわかったような気になってしまうことを中小企業経営者や幹部、管理職の皆様には気を付けていただきたいと思い記事をまとめさせていただきます。
1.アジェンダって何ですか?
まずはなぜ私が『カタカナ(横文字系)』の言葉を使うことをお勧めしていないかを実体験を例に説明したいと思います!それはそれはひょんなことから始まったのです・・・・
6年前くらいの出来事です、私が新卒から働いている株式会社フォーバルの中で経営コンサルタントとして活動し始めたころ、以下の画像のようなものがメールで送られてきました。
内容はなんて事の無い、事業の進捗確認をしたり参加者で助言しあったり、当社社長から指導をいただいたりするための場なのですが、見た瞬間に感じたことがあったのです。
『あの・・・アジェンダって何ですか?』
疑問に思ったからには調べるのが癖なのですが、このように書いてありました。
■アジェンダの意味
「議題」「予定表」「重要な政治課題」などの意味を持つ英単語【agenda】から来たカタカナ用語です。予定表といった意味を持つことから、「スケジュール帳」にも【agenda】と書かれていることがあります。
❶実施すべき行動計画
❷政府・自治体の行動計画
❸会議の進行予定表
こんな感じで意味の説明をしているサイトが多くありましたので、私としては❸の意味で認識をすることにしました。
で、それらしき言葉である『アジェンダ』を使うのはまだいいとして、全員その言葉の意味わかっているんでしょうか?お客様も全員が意味を分かって当社のコンサルタントから提出される書類の『アジェンダ』を見ているのでしょうか?あまりにも不親切なんじゃないの?みんなが分からないなら『会議の進行予定表』とでも記載した方がいいんでないの?と、こんな疑問を持ったことが私が『言葉の定義フェチ』になった原体験なのかもしれません。
さあ、それでは経営コンサルタントの方に聞いてみましょう!
『あの・・・アジェンダって何ですか?』
2.仕事の中にたくさん潜むカタカナ用語!
今回の記事の意図は、『カタカナの言葉を撲滅』したいってことではなく、同じ組織・チームで仕事をする以上はコンサルタントも含めてみんなが一つの言葉に対して同じような認識を持って取り組めた方が良い!ということを思っていただきたいということなのでご理解いただけると嬉しいです。
で!!!!ここではたくさんのカタカナ用語集(私が納得いかなかったもの)を紹介したいと思います!(誰も徳島線が)
■普段使われているけど意味が曖昧な言葉たち
❶KPI
なんかそれっぽいけど『重要指標』のこと
❷モチベーション
上がるものでも下がるものでもない
❸プライオリティ
優先順位、要は大事かどうか
❹コミット
コミットメントの略語らしいw
❺PDCA
とにかく回すやつですね
❻ドキュメント
文書、書類。日本語の方が短いし。
❼その他いろいろ
アグリー、アゲインスト、デリバリー・・・
これらの言葉は何となく、私も社会人になった13年前からいろいろな本を読んでは触発されて使った記憶があります。今思えば恥ずかしいのですが、何となくわかっているけれど、『意味は?』と聞かれるとその時々で違う回答をするくらい曖昧な認識だったかもしれません。
❶KPIなんてものは重要指標とありますが、何を注力してもらいたいかの話だと思います。そこに良いか悪いかの判定をする基準『ものさし』を設定するというのはよく言われている手法ですね。
❷モチベーションについては個人的にずっと疑問だったのですが、『モチベーション上がりました!』とか『下がりますね・・・』とか聞くのですがモチベーションって上下するものなんでしょうか?
■モチベーションの意味
・人が何かをする際の動機づけや目的意識
どう考えても上がったり下がったり、増えたり減ったりするものじゃない。あえて言うならば『あるかないか』または『強いか弱いか』くらいは意味が通りそうですね。
■モチベーションの使い方
・給与アップが強いモチベーションになった
・お客様の『ありがとう』がわたしのモチベーションです
・私にはモチベーションがありません
※全てモチベーションのところを『動機付け』と読み替えるとわかりやすい
いや、こうなったらもはや『動機付け』とか『目的意識』で良いんじゃないかと感じましたが、後者の目的意識は少し抽象化されてしまいますね。
❸プライオリティについては、もはや『優先順位』と言った方が理解しやすいのでそれ以上言えることはありません。
❹コミットはもはやコミットメントの略語ということでさらに意味が分からなくなっていますね。コミットメントの意味を辞書で調べると『委託、委任、引き渡し、投獄、拘留、委員会付託、言質(げんち)、約束、公約、責任』と、様々な意味が出てきました。
多分、社内の場面で使うとしたら『約束・公約・責任』的な意味なのかな?と思いますが、使っている方はどうでしょうか?お教えください。
❺については特に言うことはありませんが、事業を進めるうえではとても大切なことなので回しに回しましょう!
❻のドキュメントについても深い事は言えませんが、ただの『文書』とか『書類』とか、場面によっては『概要書』とかそういう類のものになるのではないかと思っています。私は意味を分かっていないので詳しい方はお教えください!
3.まだまだあった驚愕のカタカナ用語
先ほど挙げたことは意味を考えれば仕事を進めるうえで必要なことなので是非取組の参考にしていただきたいと思いますが、コンサルタント仲間との会話の中で驚くようなカタカナ用語がありましたので番外編として共有したいと思います!
■初めて聞いた言葉
❶バジェット・・・・予算
❷パフォーマンス・・・実績
英語として聞けば意味は分かるのですが、ここまでくるともはや組織運営を邪魔しようとしているようにさえ感じます。(もちろん日本企業においての話であり外資であればその限りではないかと)
ほら、Excelでまとめる時に日本語の方が絶対におさまりが良いんですよ。なんで文字数多い言葉を選ぶのか・・・と一瞬思ってそのまま口にしてしまいました!
4.まとめ
いかがでしたか???社内で、社外とのやり取りで、知らないうちに抽象的なやり取りをしてしまっていることはないでしょうか?
私は気を付けつつもたまにしてしまって反省することが多々あります。そして気づいた時はすぐに『言葉合わせ』をします。それをするだけでも相手との意思疎通が正確になるし、伝達速度も増していくことを体感していただくことができると思います。
これを読んでいただいたことをきっかけに『カタカナ』をやめましょう!ではなく、使うのであれば全員が同じ意味を認識して使っていけるように『言葉合わせ』をしていただけたら嬉しいです。
外部リンク
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