最高速20km/h、グリーンスローモビリティに乗った
町田薬師寺公園・四季彩の杜にて、不思議な乗りものに出会った
一見するとゴルフカートのようなシルエットで、ドアのないフルオープンのボディながら、フロントからの画像でも確認できるよう「軽自動車の黄色いナンバープレート」が付いているところからすると公道走行可能なモビリティとなっているはずですので。
というわけで、答えはモビリティワークス社がサプライヤを務めるグリーンスローモビリティ。『電動で、時速20km未満で公道を走る4人乗り以上のパブリックモビリティ』というのが大まかな基準で、観光地での運用や、交通難民を助ける移動手段としての活用が期待されている電動モビリティというわけです。
もっとも、こちらのモビリティについてはコックピットを見てもわかるように基本的にはゴルフカート。クローズドな場所での運用を前提としているゴルフカートに保安部品をつけ、公道走行可能な状態にしたのが、このモビリティという印象を受けたのでした。
下から覗き込んでみると、フレームシャシーを採用、リヤ駆動の四輪車。フレームシャシーですので、フロントのサスペンションはダブルウィッシュボーンで、リヤはリーフリジッドという古典的な設計となっているように見受けられます。
メカニズム的には高性能は期待できないといえそうだが…
同乗試乗の印象としては、期待値よりもずっと安心して乗れるモビリティというのが偽らざる感想。タイヤがワイドなことが効いているのか、電動ゆえの低重心のおかげなのかわかりませんが、急坂をくだっていく際にもフロントが沈みすぎることなく、四輪接地感が十分に感じられたのはプラスポイント。また、きつめの上り坂で一時停止してからの坂道発進でもモータートルクは十分に余裕がある発進性を見せてくれたのは想像以上だったといえましょう。
ちなみに、今回の同乗試乗は公園内のルートで最高速度を6km/h程度に制限しての走行でありましたので、公道を20km/hで走行したときに、これほどの安心感を披露してくれるかは不明ですが、公道走行がスリリングでどうにもならない…というレベルではないと感じるくらいには、まっとうな四輪車に仕上がっていたのは、いい意味で予想外でありました。
これなら観光地でシェアリングサービスを展開して、のんびりと景色を楽しみながら移動するという使い方が楽しめそう。公道を走るにあたっては四輪が運転できる自動車免許が必要なのでしょうが、基本がゴルフカートということもあって、アクセルペダルだけで加減速をコントロールできるという単純な操作性を見ていると、誰でもすぐに運転には慣れそうといった印象です。さて、グリーンスローモビリティは新たな移動体験とマーケットを生み出してくれるのでしょうか?
コックピットの様子を動画でご確認ください
メカニズム的にはプリミティブといえる乗り物ですが、カメラタイプの電子バックミラー、バックカメラ、デジタルメーターなど現代的なコックピットは、最新の電動モビリティらしい雰囲気。そのあたりの情報は、Instagramのリール動画やYouTubeのショート動画で確認していただければと思います、ぜひクリックしてみてください!
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