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pray for living

心臓がチくりと痛む時
少しだけ死を意識する
戯言のように死を思う時
輝くような生が見えてくる
しかし眼前の生がはっきりと囁く時
奴の息は臭くてたまらない
灯を消してチューハイにほだされ、眠る
夢の輝きは万華鏡
微かに聞こえる隣人のいびきがドアを叩き
得体の知れない日常が俺を覗き込んでくる

10月の分厚い雲を眺める時
この雨が一生止まなかったらと憂う
冬の日差しに一抹の暖を感じた時
身体中の細胞が一斉に伸びをする
胸のときめきは万華鏡
かつての恋人が急にパイパンになった時
取り壊された建物跡を眺めるかのように
気持ちは不思議と落ち着いていて
あったはずの彼女の毛並みは既に思い出せなかった






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