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地域おこし協力隊の起業支援金

私は元地域おこし協力隊で、起業支援金も活用して会社を立ち上げました。
それから3年が経ち、周りでも支援金の申請したいという話をちらほら聞きますので、今更ですがあの支援金はどうだったのかをあらためて考えてみたいと思いました。感想に近いかもしれません。

地域おこし協力隊の起業支援金を受けるには条件があります。あまりここで条件について断定して書いてしまうと後々改正されたり、地域によってニュアンスが違ったりするかもしれませんので現在の条件を総務省のページから確認することをお勧めします。(リンクも変更される可能性もあるのでここでは張りません)
あとはまとめ記事もあったりするので【 地域おこし協力隊 起業支援金 】で検索してみてください。また、申請を考えているのであれば各自治体に必ず詳細を確認してください。

(2023/01/16現在では)、上限が100万円の支援金です。(使いきれなければ100万円以下になり差額を返金します)この支援金を目掛けて入隊する方も少なくないと聞いたことがあります。ただ、よーく考えてみてください。そして起業プランを計算をしてみてください。100万円で大丈夫ですか?

商売によるかもしれませんが、店舗運営をする事業なら1年間の準備費(赤字覚悟)を含めても500万〜1000万円は必要だとよく聞きます。
パソコン一台で仕入れのないWEBを使った事業なら確かに100万円で抑えられるかもしれません。でもこの支援金は「100万円どうぞー」ポンで終わりではなく、年度末までに領収書を提出してどのように使ったかの確認が行われます。しかも、翌年度までこのお金を持ち越せない(地域がほとんど)なのです。

つまりはあくまで「支援金」であって運営資金ではありません。その後の利益を出すことに関しては任期中の活動と事前準備がとっても大切になります。
そして、よくある話ですが、任期満了数ヶ月に迫った時点で今後の選択(=起業)を悩む方が多くいらっしゃいますが、準備期間としてはかなり苦しいです。出来る限り早く検討した方がいいです。もっと言ってしまえば、地域に入る前から考えておくことがベストです。早くから考えておく方が活動を重ねた経験により自分に合った起業プランを構築しやすいからです。

もちろん、必ず支援金をもらったほうが良い、というわけではありません。人によってはその地域に関わりたいが外で起業した方が良い場合もありますし、「お金がもらえるから」という理由だけであまり気乗りしない地域で起業を進めることも後々大変になるのではないか思うからです。

100万円の支援金は確かに魅力的ですが、資金のメインとして使うよりは、あくまで補助的な支援金である、と捉えて活用することが精神的にも計画的にも扱いやすいものになるのではないかと思います。

私はうまく活用できなかったので、みな様のご多幸を願って。

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