「世界平和」と「お金」その14　世界を平和にするお金の稼ぎ方3

前回まで、お金を豊かに稼ぐための前提条件である、我慢しないこと、自分を満たすことについてお伝えしたので、今日はお金を豊かに稼ぐ方法についてお伝えします。

前にも書いたように、お金そのものには価値はなく、お金に価値を与えているのは僕たち一人一人であり、お金に過剰な意味づけをし、世界を牛耳っている人たちに力を与えているのも僕たち一人一人です。

僕たちが自らお金の奴隷にならなければ、彼らも戦争を仕掛けるほどの力は持ち得ません。

だからこそまず僕たち一人ひとりが、お金とニュートラルに付き合えるようになることが最重要です。

しかし一方で、お金そのものには価値は無いのだから、お金なんて無視すればいいんだとか、お金なんて幻想なんだ、というのも少し行き過ぎです。

僕たちが価値を与えなければお金には価値は無い、というのは真実ですが、実際に僕達の大半が価値を与えている以上、お金を無視するわけにはいきません。

お金の真実についての教育がもっと普及すれば、お金にとらわれる人が減って、もっと軽やかにお金と付き合う人が増えるでしょうが、そのような教育を普及させるためにもお金は必要です。

現にお金がパワーを持っている以上は、お金を否定したり無視したりするよりも、お金とニュートラルに向き合いつつ、お金が持つパワーを活かした方がいいでしょう。

そのためにも、お金を豊かに稼ぐことは大切です。

ではどうすればお金を豊かに稼げるのか？

まず大切なのは、お金を稼ぐとは、価値を創造することだ、ということです。

価値を創造して、その価値の対価としてお金を稼ぐ。

これが大原則です。

それでは価値とは何か？

価値とは、お客さまにとっての幸せや喜び、お客さまの問題解決、です。

お金儲けというと、何か狡いことをしている、誰かを犠牲にしている、と思う方も多いですが、たしかにそのようにお金儲けしている人や企業も少なくないですが、本質は価値創造であり、誰かの犠牲の元に利益を得るやり方は持続可能ではありません。

特に今の時代は、情報が瞬時に伝わります。

一昔前は、狡いことをしたり、誰かを犠牲にしてお金を稼ぐ方法を、一定期間続けることができました。

でも今は、そんなやり方をしたら、瞬時に口コミが伝わるので、そのようなやり方は続けられません。

幸せや喜びを創造して、その対価として利益を稼ぐという、真っ当なビジネスがちゃんと成果を得られる時代になったのです。

いい時代になりましたね。

自分が望む未来を創るために、自分が好きで得意なことをして価値を創造し、誰かの幸せや喜びを生み出して、その対価としてお金を稼ぐ。

つまりお金を稼ぐことは神聖で幸せな営みであり、自分自身もお客さまも社会全体も幸せにすることなのです。

お金を稼ぐことは誰かを犠牲にすることだ、お金儲けのことを考えるのは意地汚いことだ、と考える人が少なくないですが、そのように偏った見方をすること自体が、お金にとらわれています。

もちろん世の中には、誰かの犠牲のもとにお金を稼いでいる人たちもいるし、そういう人たちは目立つのですが、誰かの幸せや喜びや問題解決によってお金を稼いでいる人たちの方が圧倒的に多いのです。

お金儲けが苦手な人は、まずお金儲けは神聖な営みだということを理解しましょう。

また、お金を稼ぐのは難しいと思っている方も多いですが、幸せや喜びを創造する力を磨き高め続けていれば、お金を稼ぐことはそんなに難しくはありません。

いやいや、お金を稼ぐのは難しいですー、という声が聞こえてきそうですが、それはビジネスを難しく考えているからです。

もっとシンプルに考えましょう。

お金を稼ぐには、お金を払ってでも解決したいという切実なニーズを持っている人（ペルソナ）の、その切実なニーズを叶えてあげればいいだけです。

お金が稼げていないのは、ペルソナが明確でないか、価値が明確でないか、ペルソナに出会えていないか、価値をお金に換えることができていないか、のどこかに原因があるので）もちろんこの他にもお金に対する思い込みが邪魔している場合もあります）、そこを見極めて改善すればお金を稼げるようになります。

ちなみに、このペルソナ、つまり自分のお客さまは、支払能力のある人を選ぶ方が良いです。

切実なニーズを叶えるためには、ちゃんとそれに見合ったお金を払ってくれる人、ということですね。

ここが少し難しいところで、世界を平和にしたい人たち、社会問題を解決したい人たちは、支払能力が無い人の課題を解決したい、というケースが多いです。

その場合は、ビジネスモデルを工夫する必要があるのですが、それについてはまた別の回で詳述しますね。

まずお伝えしたいことは、お金儲けは汚い、お金儲けは難しい、と思っているとしたら、お金儲けは神聖な営みだ、お金儲けは簡単だ、という視点を自分の中に取り入れてみるといいよ、ということです。

このようにお金を稼ぐことは難しくないのですが、ここで気を付けるべきなのが、前回も書いたように、お金儲けの方が楽しくなってしまい、本当に大切なことを本当に大切にしなくなってしまう、というリスクです。

なんだ、お金を稼ぐのはこんなに簡単なんだ、ということに気付くと、お金を稼ぐこと自体が楽しくなり、お金儲けが目的になってしまい、いろんなことをお金で解決するようになり、Sense of wonderが鈍ってきて、身の回りの奇跡に感謝できなくなり、あって当然、当たり前、という価値観になってしまうのです。

そうすると、自分の内側が平和でなくなってしまい、自分を満たすためにさらにお金が必要になり、たくさんお金を稼いでも満たされず、自分から平和が広がっていかなくなってしまうのです。

まあそれもまた貴重な体験だし、自分が痛い目に遭わないとなかなか気付けないのかもしれません。

そのような体験を経るからこそ、本当に大切なものが見えてくるという面もあるので、すべては完璧ですね。

でもだからこそ、何のために働いているのか、に常に立ち返ることが大切なのだと思います。

お金のためではなく、あくまでも本当に大切なことを本当に大切にするために働く。

自分が望む未来を創るために、自分が好きで得意なことをして、かつ誰かの切実なニーズを叶えて幸せや喜びを生み出していくことです。

単にお金を稼ぐよりも難しいですが、同時に面白くチャレンジングなところですね。

お金を稼ぐためにペルソナの切実なニーズに応える、というのは第一段階としてすごく大事ですが、それを超えて、自らが望む未来を創るため、自らが望む世界を創造するために仕事をして、幸せや喜びの対価としてお金を豊かに稼ぐ、というのが、世界を平和にするためのお金の稼ぎ方の本質です。

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