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動画はじめました

はじめに

きっかけは自分の子供たちに私の仕事がどうにも伝わりづらいということ、ただ特に下の子が「マーケティング」という分野に対してふわっとした興味を抱いているようでして、なんとか上手い具合に伝えられないかなと漠然と思っていたことです。

そして私自身、いくつかのYoutubeチャンネルに日参しております。その中にはある分野の専門家や一家言持っている方が、私のようなド素人にわかりやすく解説してくれるものが多くあります(後述)。
もちろん、作成者の方が顔出しでされているものもありますが、個人的に面白くてよく見るのが、いわゆる「ゆっくり動画」と呼ばれるものです。

俺の世界史ch
へんないきものチャンネル
カカチャンネル

この「ゆっくり動画」は上記の解説系動画ばかりではなく、ゲーム実況など我が家の子供たちが好きでよく見ているものも多くあり(こことか私も腹抱えて笑って見ています)、

「あ、この形式なら子供たちも見てくれるかもしれない」

そう思ってチャンネル開設に至りました。

ふだんの私のトーン&マナーとあまりにも違うと思うので、ご興味ある方は心の準備をしてから開いていただければと思います。確実に面食らうはずです。
なお、今(2022年2月6日現在)は3本ほどアップロードしています。

特にリンク先をご覧いただかなくてもこのnoteは問題なく読み進められると思いますので、踏むのが怖いという方はどうぞご無理なさらず。

ありがたくもご覧いただいた方の中には、私の名前を騙った詐欺サイトとか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、間違いなく私が作成したものですので、その点はご安心ください。中身もちゃんとマーケティングリサーチについてですし、情報商材の営業メールが届いたりすることもありません。

ちなみにアイコンは上の子にデザインを手伝ってもらいました。

よろしければチャンネル登録と高評価をお願いいたします…この言葉をいちど言ってみたかったのですよね…が、きっとnoteやtwitterのフォロワー数は減るだろうなあと内心ガクブルしております。

ただ、やってみるとこれが面白くて。
前置きが長くなりましたが、こういったコンテンツをつくる楽しさとか、つくってみての気づきを皆さんにお伝えいたしたく、このnoteを執筆しております。

やったことと気づき

実際の流れに沿って書いていきますね。
作業としては以下の段取りです。

【事前準備】
 ・動画作成ソフトのDL・インストール
  (ゆっくりMovieMaker4)
 ・フリー素材の収集
  (キャラクター、背景、BGMなど)
  ※特に著作権に関する規約は熟読
 ・動画、サムネイルなどのフォーマット作成
 ・Youtubeチャンネルの開設

ちなみに「ゆっくりMovieMaker4」はWindows専用であることが準備段階で判明したため、私用PCがMacである私は新しく中古PCを一台購入しました。ただ金銭的出費はほぼこれだけですね。

この事前準備のための解説動画はそこかしこに出回っており、それを見ながらやれば難しくはなかったです。ただソフトの使い方に癖があるので、それに慣れるまでは作業効率がなかなか上がりにくいというのはあります。このあたりは動画制作に限らず、何か新しいものに手を出すときには共通してハードルとなることですかね。

学んだ通りに作成していくと、キャラクターが瞬きしたり、台詞に合わせて口パクしたり、ふわふわ浮いたり登場退場したりと楽しめます。これが実現できたときの感動はひとしおですね。マリオメーカーをやっているときの感覚に近いかもしれません。
ちょっと複雑な動作の反映はなかなか思い通りにはいかないのですが、解説動画を見ながらソフトのいろいろな機能をいじり、ああでもないこうでもないとやっていくと、だんだん思い通りの動作に近づいていきます。

この瞬間「あ、これ楽しい」と思うようになりました。

【毎回やること】
 ①シナリオを書く(対話形式)
 ②シナリオをインストールし、会話をチェック修正する
 ③背景やBGM、効果音などの演出を入れる
 ④小見出し的なテキストの挿入
 ⑤登場人物に表情をつける
 ⑥サムネイルをつくる
 ⑦アップロード

シナリオの内容はもちろんマーケティングリサーチについてですが、以前からスキル的なノウハウよりも、それを使いこなすための心構えというか考え方というか知恵の使い方というか、そういった方面への課題感が強かったので、素直にその分野を中心にしています。むろん、そのうちスキル的なものも取り上げるつもりですが、スキル的なものならそれこそ世の中に優れたものがたくさんありますので、この動画…というか私の「売り」は別のところに置こうと思っています。

簡単に申し上げますとYamamoto流の新人トレーニングの内容をかいつまんで動画にするイメージです。私は新人にはまずHowよりも心構えや考え方を徹底させますので、結果的にその部分のノウハウ公開にもなっていますね。

そこでトレーニング内容をトレーナーとトレーニーの会話形式で書き下していくわけですが、これが面白くも大変。

自分はけっこう抽象度の高いことをやっている自覚があるのですが、それを文章に書き下すと、最初の段階では会話として成立しないこと夥しい。
ふだん私が語らずに意味を込め、トレーニーの解釈力で成立させている部分をすべて言語化して書き下していく作業が発生します。

うんうん唸りながら進めるのですが、ただ自分にとっては「わかったつもりでわかっていなかったこと」が芋づる式に可視化されたり、断片的な知識としてそれぞれ独立していたものが有機的になっていく感覚があります。

ストアカの講義資料を作成していたときにも感じたことですが、この段階を経ると、リサーチャーとしての自分のいちばん基礎としている部分がはっきりとチューンナップされます。

それが発揮される機会が最も多いのは実は本業なのですが、相手と話しているときの説得力が数倍になるぐらいの感覚を持てます。三時間かけて資料をつくり、一時間かけて説得していたことが、それこそ15分ぐらいのミーティングで納得させられるようになるとか。むしろ相手の腹落ち感は前者よりも強いとも感じます。

時間的には、①に4〜5時間。書き上げたのちの推敲も含みます。
そして②にさらに4〜5時間。

面白いもので、スプレッドシート上の文字情報として追っているだけでは論理の飛躍や抜け漏れ、質問に対して答えになっていないところなどはけっこう見落とすのですが、対話音声を流してチェックすると気づき易くなるのですね。

行間を言語化して埋めていく作業が中心になりますので、セリフはどんどん追加されていきます。
たぶん、これから動画は長尺になっていく気がします…。

それでもアップロード後に「あ、ここの補足が足りてない」とか「この言葉が唐突に出ているな」とか気づくことも多く、それらは後に作成する動画で補足していくつもりです。
そのことに気づけたこと自体が収穫だなと前向きに考えます。

こうして自分の思考や論理が緻密になっていく、肉厚になっていく感覚というのはなんとも言えず心地よいものです。一本につきシナリオだけで10時間ぐらいかかるのは大変ですが(笑

ここまで出来上がったのち、③〜⑤の純粋に楽しい作業に入ります。年甲斐もなく時間を忘れるひとときです。

せっかくなのでコント的な表現にもチャレンジしていますが、なにぶんギャグセンス皆無である46歳のおっさんが考えたものですので、イタいんじゃないかという内心の恐れとの戦いです。いや、この動画を公開している以上いまさらだろうと思い直し、おそるおそる挿入しています。

そして最後に⑥をつくれば、あとはアップロードを残すのみ。
ここで最後に立ち塞がるのが、私のデザインセンスの欠如です。

実際にサムネイルをご覧いただければお分かりになると思いますが、なんか公民館とかに張り出されているワードでつくったA4チラシのような見た目になってしまっています。

本業でサイトデザインの方と働くこともありますので、とにかく自分の制作物がダサいことは理解できるようになったのですが、それをどう修正すればマシなものにできるのか、そのメソッドがない。

Youtubeのサムネイルだけをじーっと眺めたりもするのですが、自分に引き出しがなさすぎて、ちょっとどうにかなる気がしません。
ここはやはり、新たな学びが必要な分野だなと。

これから私がデザイナーとして食べていく可能性ははっきりいってゼロですが、しかし学ぶことで本業デザイナーの方々の引き出しと同じものが、ほんのちょっと私の中にできるかもしれません。

それが本職の方とのブリッジとなり、チームとしての仕事がうまくいく経験はデザイン以外の分野で重ねてきたこともあり、今回も同じことをしてみようかなと。
少し、デザインについて学ぼうと思います。

実際に「デザイナーじゃない人のためのデザイン講座」とgoogleで雑に検索してみたのですが、いろいろあるものですね。
同じような悩みというか壁というか、必要性に駆られた人はそれなりにいらっしゃるようです。

こんなふうに、動画作成という新しいことをしてみたが故に新たに気づけたこと、新たにやりたいと思ったことが生じてきたわけです。
たぶんこのことも、UXリサーチ的な仕事が来たときに役に立つようになるのではないかと。

まとめ

今回の例は「初めての動画作成」「Youtuberになる」でしたが、以下の2点は新しいチャレンジとして何かをカタチにするときには付き物の、普遍性あることではないかと思います。

・既存分野の基礎部分が強化され、スケールアップできる
 (スキルアップというよりスケールアップ)
・隣接分野にある必要性が高そうな学びを知るきっかけになる

このnoteを読まれるような方は、既にそのようなことに日々取り組んでいらっしゃる方が多いと思います。
しかし、もしも「まだ」の方がいらっしゃいましたら、今まで積み重ねてこられたことのアウトプットにチャレンジすることを強くお勧めします。

何か少しでも心が動くようなことがあれば、同志ができたようでとても嬉しいです。ぜひ検討してみてくださいね。

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