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中小・中堅企業の海外展開/4.日本企業の海外子会社、ドイツ企業の海外子会社

こんにちは。公認会計士の山本です。

これまで3回に渡り、中小・中堅企業でも、10社、20社、30社と海外子会社を持ち、海外展開できる、ということを書いてきました。

なぜ、そのように考えるようになったか、と言いますと、

私は1992年に大学を卒業し、東京銀行という、今や跡形もなくなってしまった銀行に入行しました。その後、1995年から1998年まで3年半、上海、香港に駐在し、中国や香港に出ている日本企業の海外子会社がどういうものか、間近に見る機会に恵まれました。

その後、帰国し、銀行を辞め、公認会計士の資格を取り、中央青山監査法人という大手監査法人に入り、専ら不良債権処理の仕事をしていましたが、

2009年に、通うのに便利という理由で、たまたま転職した先が、ゾンデルホフ&アインゼルというドイツ系の事務所でした。そこでの私の仕事は、日本に出ているヨーロッパ企業、特にドイツ、スイス、オーストリアのドイツ語圏の企業の子会社の監査だったため、

日本企業の海外子会社と、ドイツ企業の海外子会社を其々、間近に見る機会に恵まれた、というのが、上のような発想を持つに至った背景です。

同じ海外子会社と言っても、日本企業とドイツ企業では、子会社のコントロールの方法も、運営の方法も、ほぼほぼ別物です。

これは、其々、本国での企業統治のやり方の延長線上にあるので、当然と言えば当然なのですが、

それによりもたらされる結果の違いを知ると、なぜ、誰も、ここに注目しないのだろう、と思えます。

こうした経緯から、私は、

中小・中堅企業でも、海外子会社を10社、20社、30社を持てる、と言い続けている訳です。

ドイツ企業は普通にそれをやっているが、日本企業はそれが出来ていない、という事実を目の当たりにしたから、ということなのですが。。。

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