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情報リテラシー論第11回 2021/12/6

今回のテーマは

苦戦する紙媒体と電子書籍


です。

その中でも今回のレポートでは、「新聞」に焦点を置いて書いていきます。

新聞の現状


皆さんは新聞を取っていますか?

周りを見ても、新聞を取って見ている人はかなり少ないと思います。

新聞に載っている情報などはネットニュースで見れますし、新聞がなくても困らない時代になったと言えますね。

特に若者は、新聞離れしても文字離れせず、逆に発信まで行います。


そして、その新聞が読まれなくなっている現状は、数字にも現れています。

新聞の発行部数は、

2000年の5000万部

    ↓ 

2020年には3500万部へ(約3割減)

大幅に減っていますね。

また、スポーツ紙は半分以下になってしまっています。


広告費

現在、新聞の広告費は、新聞が台頭していた時代の約3分の1になっています。

これでは新聞社は苦しいですよね。

下のサイトには、各業界の情報が掲載されているのですが、特に業界内の成長率を見ると、-6.4%で、181業界中151位というかなり下の位置にいて、衰退の一途を辿っています。

また、下のサイトには、ほとんどの新聞社の売上が下がっていて、ひどい状態になっています。


新聞社の数


新聞社の数を見ると、意外と思う方もいるかもしれません。

2004年は96社だったのですが、

2020年は89社になっています。

意外と減っていませんよね。

しかし、この数字が今後急変することも大いに考えられます。

今は耐えていますが、今後が危ういですね。

海外の状況

海外では、日本以上に新聞からデジタルへの移行が顕著に出ています。

こちらの記事には、主要新聞社の発行部数が掲載されています。

それがこちら

米主要紙の発行部数の変遷
                  2002年     2019年
USAトゥデイ           221万1400   162万1000
ウォールストリート・ジャーナル  182万0000   100万1200
ニューヨーク・タイムズ      111万0000   48万3000
ロサンゼルス・タイムズ       96万6000    41万8000
ワシントン・ポスト         81万2000    35万7000

ほとんどが約半分減となっています。「これでは新聞社がやっていけないよ。」と思うところですが、意外とそうではありません。

例えば、ワシントンポストのネット訪問者数の数は、月間約9000万人にもなります。

どれだけネット化しているかが分かります。

因みに、日本はどうでしょうか。

日経新聞を例に挙げますと、以外にも多いことが伺えます。

日経新聞の月間訪問者数は、約6000万人にもなります。

下の記事にもありますが、先進的な技術を、新聞という過去のメディアに組み込むことで、現在でも生き残れる策を講じているわけですね。



ペパポン

ペパポンを知っていますか?

これは、指定した日にちの新聞を印刷してくれるという機械です。

誕生日のような何かの記念日に、この装置を使ってみるのも良いかと思います。



富士山リーダー


こちらのアプリは、雑誌の本文までキーワード検索できるアプリです。


さて、今回は新聞に焦点を当てて書いていきましたが、どうでしたでしょうか?

新聞の現状を、数字に表してみると、本当に衰退していることが伺えたかと思います。

また昔は、新聞は紙の媒体であるという固定概念がありましたが、近年の、電子書籍という紙を捨てた新たな媒体が登場したことによって、その固定概念が崩れ去ろうとしています。

悲しいのやら、悲しくないのやら…

子供の頃に毎日小学生新聞(毎日新聞の子供版)を読んでいた私からすると複雑な気持ちですが、そんな新聞の未来を、新聞大国とも呼べる日本に住んでいる私たちは知っておくべきでしょう。

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