この先の泥臭いところまでやらせてください。と言うべきだった。
前回、「事業会社から声がかかったときに、どうして自分の気持ちが揺れてしまったのか」「コンサル会社での仕事を、どうして自分でもっとおもしろくできなかったのか。」というモヤモヤから書き始めたこんな記事。
で、その中でも特に
という点に、何か自分なりのヒントがあるのでは、と書きました。
が、しかし・・・
これって実は、「結局、自分がコンサル会社でバリューを出せなかっただけなのでは?」というところまでは自分の脳内で到達しました(苦笑)
ただ、もしそうだとしても、「では、どうしてバリューを出せなかったのか?」という点は振り返っておいた方が良さそうです。
その点について、いま思いつくものを列挙するとこんな感じ。
そもそも事業会社にいたときから、戦略や企画「だけ」をだれかが担当して、その結果うまくいったプロジェクト・・・とは出会えなかった。
なので、事業会社にいたときは、自分たちが立てた企画を「それでは各部署のみなさん、あとはよろしく」というのはやりたくなかったし、やってもなかった。
お客さんにぶつけにいくところも当然やるし、それを営業さんがやってくれることになっても最初の何件かは同行する。同行したら、お客さんの表情まで観察するし、いざ実際にサービス提供するときにはお客さんの工場の生産ラインまで入らせてもらって、油まみれになりながら作業もやらせてもらってた。
この、組織の壁を平気で越えてしまうところや、自分たちが考えたアイデアがお客さんまで適切に届くかどうかを最後まで確かめるところ。このあたりは周りの人とはだいぶ温度感が違っていて、その結果、成果につながっていた部分は客観的に見てもあるように思う。(逆に、裏目に出たことももちろんある)
にも関わらず、コンサルをやってるときは、「ここから先はお客さん側でお願いします」のスタンスをいつの間に取ってしまってた。このスタイルだと成功確率が上がらないことはわかっていたはずだし、好きでもないし得意でもない。何より、お客さんもそんなこと(ここから先はお客さん側で、のスタイル)は期待してない。
こう考えると、コンサル会社にいたときの自分がやるべきだったのは・・・
「この企画、実行部分まで、最前線のオペレーションチームのみなさんともご一緒させてください。」
「ここで議論してるだけじゃなくて、この先の、もうちょっと泥臭いところまで自分(たち)にやらせてください。」
って言うべきだったんじゃないかという気がしてくる。
自分が一番価値を出せる(と思ってる)のはそこだから、そこまで踏み込まないとそりゃあ成果も出にくいし、測りにくい。お客さんはもちろん、自分でも実感しようがない。
上司も、同僚も、「よくやってる」と言ってくれてたけど、自分が一番腹落ちしてなくて、自分のことを「できてない」「向いてない」って責め続けてた気がする。
これを、改善や成長に向けたエネルギーとして使えてるうちはいいけど、度が過ぎるのはきっと良くない。
ここで言いたかったのはそういうことなんだろうなと思うし、こうやってふと出てきた言葉たちも、同じようなことを表現してるんだと思う。
あと、「この先の、もうちょっと泥臭いところ」の具体例については、いわゆるIT系の案件と事業企画系の案件でも違いがありそうだから、ここについては別途言語化したい。
なんだか、いったんここまで整理できたことは自分にとって随分とよかった気がする。
自分の未熟さや不完全さをおもいっきり露呈してるけど、自分とうまく付き合いながら、かつ成果を出しやすい環境をつくるには、これからはこの点に気を付けて業務設計していけばいいということがわかった。
失敗したら、また修正。
ではまた!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?