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恋は光(映画)ネタバレ あらすじと感想。

原作は秋☆枝さんの同名漫画

プロローグ

主人公の西条(神尾楓珠)は、恋をしてる女性が光って見えるという特異体質の大学生。この特異体質のせいで恋愛に憶病になってしまい、恋とは無縁の地味な大学生活をしている。
そんな彼の特異体質を知っている幼馴染の北代(西野七瀬)はひそかに西条に想いを寄せている。

出会い

そんなある日、大学の講義を受けていた西条は机の下に落ちていた手書きのノートを拾う、そこにはたくさんの本のメモが書かれていて、ついバイトの校正の仕事の癖で添削をしてしまう。講義が終わって忘れ物を取りに戻って来た文学女子の東雲(平祐奈)に一目ぼれをする。

この出来事を幼馴染の北代に相談して、間を取り持って欲しいとお願いをして、しぶしぶながらも協力する事に(ここの西野七瀬の演技が秀逸、なんともいえない複雑な表情)北代の協力もあって、西條は東雲と「恋の定義をしませんか?」といって交換日記を始める。

距離が縮まる2人

交換日記をすることで2人の寄りは徐々に縮まり、次第に仲良くなっていく2人に北代は密かに動揺する。(ここで北代は西条の事を密かに想っていることが分かるような描写が入ってきて、しぶしぶ協力したのはそういうことなのかと、ここで理解する)

北代が協力したお礼に西条が釣りに連れて行ってその帰りに電車でビールを飲みながら、西条が大学受験の為に、東京に行って学費を稼いでいた間に私はめっちゃ光っていた、つまり恋をしていたという話をする北代にそうだったのかと納得する西条。

恋の4角関係

他人の彼氏のことを奪いたくなる宿木(馬場ふみか)は、西条が北代の彼氏だと勘違いして西条にアプローチをするが、相手してもらえず北代と東雲が交換日記について話をしているところに無理やり入ってくる宿木。宿木も交換日記の仲間に入れて欲しいと東雲にお願いして、それに北代も便乗して4人で交換日記を始める。

それぞれの恋の定義

宿木は、交換日記に西条や東雲が綴った恋についての論理的な定義が書かれていて、そんなもんじゃなくて「自分が恋だと思ったらそれが恋だろ」と自分が思ったら恋だろと主張。そんな略奪愛に特化した宿木からキラキラと光を感じる西条。

東雲は恋をしたことが無いので、恋がどういったものなのか分からないが、西条と交換日記をするなかで、徐々に西条に惹かれていて宿木の「好きになったらそれが恋だろ」という話を聞いて、自分が西条に抱いているこの想いは恋なんだと気づいて西条に対してもキラキラと光を放ちます。

北代は小学生の頃から密かに西条の事が好きだったが、自分からは光を発していないと西条に言われて、長年恋心に重い蓋をして過ごしてきた。想いを告げるとこの関係性が壊れる事をおそれていた北代。東雲の登場で西条が徐々に好きになっていくのを見ていて焦っている。

西条はというと、東雲から放たれる光を見て、初めて光が美しいと感じる。一方で宿木からも光が放たれることで、自分の見ている光は果たして恋の光なのかと疑問を感じ、自分の東雲に対する感情が恋なのか光に惑わされている気がすると北代に相談する。

もう一人の特異体質者

街の画廊で恋の光を放つ絵を見つけます。気になる西条はあくる日画廊に赴き店員に作者の事について尋ねますが教えてもらえません。たまたま通りがかった宿木が色仕掛けで店員から作者の連絡先を聞き出します。

さっそく絵の作者に連絡を取り、女の人と一緒なら会っても良いという事で北代と一緒に絵の作者に会いに行く西条。絵の作者は大人しそうな女子高生の大洲央(伊東蒼)で、喫茶店内で光を放っている人を確認してみると、2人が見えている光は同じものだという事がわかった。

帰り際に大洲央から北代から放たれている光が、今まで見てきた光の中で一番きれいだと言われ、そこで北代が西条に対して長年恋心をいただいていたこと、東京に行っているときもずっと好きだった事を告白るする。西条が何か言おうとするが、それに対して今は受け止めきれる自信が無いのでちょっと待ってとその場を去る北代。

東雲と北代どっちを選ぶのか

大洲央の言葉がきっかけで西条は北代の事を考える、その一方で北代と東雲と宿木は東雲の家で女子会(パジャマパーティー)をする。北代が西条に想いを告げた事を聞いて焦る東雲に宿木が、そんなに好きなら告白して略奪ししたらと得意の略奪愛を勧める。

宿木の言葉に背中を押されたかは分からないが、東雲は西条にきちんと想いを伝えようとデートに誘う、緊張のせいか西条の前でゲロを吐いてから告白をする。初めての恋に自分の思ってような綺麗な恋ではなく、西条を北代や宿木にとられたくなくて、焦って、自分の事が嫌になり、醜くて、汚い恋かもしれないけど、西条の事がただただ好きなのです、欲しいのです。と想いを伝える。

後日、北代を大洲央の絵が展示してある美術館に呼び出して、今の想いを伝える西条。東雲に惹かれていた事、東雲から放たれる光は本当に美しかった事。でも自分にとってただ会いたいと思うのは北代だ、目を閉じてまぶたに浮かんでくるのは北代なんだと告白をする。西条には北代から放たれる光は見えなくても、北代が光であるのだ。両親に捨てられ友達もいなかった時に北代がそばにいてくれたことで光をくれていたのだ。

感想

正直あまり期待をしていなかったが、冒頭の宿木の頭にカフェオレをぶっかけるシーンから引き込まれていき、気が付けば何気ない会話劇に心を掴まれていた。
なかでも北代を演じた西野七瀬の演技が素晴らしかった。西条の事が好きだけど今の関係を壊してまで想いを伝えたくない、というのが表情からガンガン感じてきて、こういう幼馴染がいたらなと全男子が感じた事であろう。

映画を見たあとに原作の漫画を見てみたが、驚いたのは結末が違うという事だ。漫画では西条は最終的に東雲を選んだことになっている。
この漫画の結末に納得のいってない方も多いようなので、映画では北代を選択する。とういう結末になったのかもしれない。

どちらにせよ、派手でハラハラドキドキするような映画ではないが、北代の表情の伏線回収があったり、きれいな景気あったり、何気ない会話のやり取りであったりと、とても面白い映画でした。

ちなみに

漫画では舞台が愛媛だが、映画では岡山が舞台となっているのと、登場人物の名前が愛媛の地名になっている。

恋は誰しもが語ることが出来るが、誰しもが正しく語ることの出来ないものである。

シーロー・キータ








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