【林 道 崩 壊】工期20年、総事業費25億円超。神奈川県山北町の林道はたった5年で崩れた。コンクリートで自然は制圧できるのか?
神奈川県山北町の山奥には、「八丁神縄林道」(全長約7.6キロ)という林道がある。
約20年もの工期と25億3700万円の税金を費やして、2014年に開通した。しかし、開通からわずか5年後、2019年10月の台風で大きく崩れて一部区間は今も車両通行が不能のまま。
特に崩落が激しい約2キロの道のりを歩くと、見るも無惨に崩れたコンクリートの排水施設と落石の山々が現れる。
この道を歩く度、コンクリートで自然を制圧できると想定する、神奈川県の森林行政の甘さが見えてくる。
(※写真はいずれも2022年1月の取材時のもの)
破壊されたコンクリートの構造物
「八丁神縄林道」の崩落場所は以下のGoogleマップの通り。
拡大するとこの区間。
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