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小さな仏壇に飾る季節の花

岐阜の木工所「株式会社やまもく」のnote編集部です。
やまもくでは、コンパクトな壁掛け仏壇の商品化に現在取り組んでいます。

そこで大事にしているのは、生活への取り入れやすさ。詳しくはこちらの記事でご紹介させていただきました。

大切な方を亡くされた方の中には、記憶の中で止まったままの大切な方の時間と、進んでいく自分の時間の差に寂しさを感じる方もいらしゃるかもしれません。それは、大切な方がだんだんと遠くに行ってしまう感覚のようにも思います。

亡くなった大切な方に想いを馳せながら、季節の移り変わりを感じることで、記憶の中の大切な方の時間がまた動き出すのではないか。

そんな想いから、今回は「小さな仏壇に飾る季節の花」というテーマでお送りしたいと思います。


「仏壇に飾るお花って、日常だから華美なものでなくて良くて。季節のお花だったり、亡くなった人が好きだったお花、思い出の花など、その人を想って自由に選ぶというのも良いのかと思います。
庭やベランダで育てているお花があったらそれを生けてもいいし、近所に咲く雑草を取り入れてもいいし。
一緒の生活にあったものを使うことで、亡くなった大切な方が心の中にずっと居るように思います。

とお話してくださったのは、季節の草花を使ったアレンジを得意とし「花と工作」を主宰されるさの みきこさん。

今回、春の訪れを感じさせるミモザを使って、小さな仏壇に合う生け方を教えていただきました。

まずは、花瓶から。
「たとえば、花瓶も生活の中にある器であったり、空瓶でも充分です。花瓶の口が少しすぼまっていると、生けた時に勝手にバランスよくなります。」

そして、ミモザはお花屋さんでは長めに売られていることが多いと思いますが、小さく飾る場合には、下の写真のように、枝分かれする根本の部分からカットすると良いとのこと。

水に浸かってしまう下の部分の葉っぱは、手で簡単に取り除くと良いそうです。

花瓶の高さに合わせてみて、長い場合はさらにカットします。

生けるときは、三角形を意識するのがコツだそう。

「亡くなった人と会話するつもりで、お花を生けたらいいのかも。私は、このお花可愛いなぁ、どこの部分を見せたら可愛いかなぁ、この葉っぱの垂れてる部分いいなぁ、とか思いながらやっています。」

と、さのさんはおっしゃいます。

大切な方を想いながら、季節を感じるお花を用意して、お花を生ける時間を過ごすことは、今は一緒に過ごすことのできない、大切な方との心の中の共同作業なのかもしれません。

3月8日はミモザの日。大切な方にミモザを送って日頃の感謝を伝える日とされています。

春の訪れを感じながら、亡くなった大切な方への感謝の気持ちと一緒にお花を飾ってみてはどうでしょうか。


今回お話を伺った、さの みきこさんのプロフィールはこちら。Instagramもぜひフォローください!

さの みきこ(「花と工作」主宰)

逗子在住。
花や緑、自然が織りなす色や形が好き。
花をモチーフに絵を描いたり工作に取り組みながら、アートの教室や自身が主催するワークショップでは、子供たちに表現することの楽しさを伝えている。

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