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Kungsleden

Kungsledenまたの名をKing's trail。
王様の散歩道、なんて優雅な名前なんだろう。
いや、そんなことよりほぼ初回がフィンランドじゃなくてスウェーデン。しかもロングトレイル。生活関係なさすぎる。

でも書きます。笑
まだフィンランドに来る前、アウトドアイベントでhikertrashにて買い物中、今度フィンランドにワーホリ行くんですよね〜と呟いたら、そういえば北欧も有名なロングトレイルがありますね。と。
確かに。そんなのがスウェーデンにあったな。近いな。調べてみよか。となんとなしに調べ始め、面白そう。Abisko-Nikkaluoktaなら110kmのセクションハイクが出来る。今までに100kmのウォーキングイベントに参加した経験もあり、100km歩く自信はある。などなど。なんだか現実味が増していき、夏がシーズンならもう今年だなと7月に急いでチケットやらをブッキングし、
8/21-8/27 Nikkakuolta-Abiskoで北上ルートを辿ってきました。

Kungsledenはほぼ湖沿いか川沿いを歩いて行く。

結論:死にかけた(笑)

全然笑ではないのだけど、詳しくはDay分けして記載していくので今は割愛。
ルート自体は迷うことがないようなコースなので、初心者でも歩けなくないですが、やはり備えはしっかり、下調べもしっかりして行く必要があります。自然だからね。自然は怖いから美しいのである。

ちなみに私はフィンランドからのアクセスと時間を見てNikkakuolta-Abiskoの北上ルートにしましたが、圧倒的に南下していく人が多かったです。
他の日本人の方の記録を参考にすると、北上ルートは太陽を背にして歩ける、南下ルートは天候や何かあった時に短縮ルートがあるなど。
ただこの短縮ルートは地図を見るとわかるのですが、小屋間のkm数が30kmを超えるセクションが出来てしまい体調不良や悪天候時の時短にするにはやや条件が厳しいのでは?という印象でした。
他のハイカー達ともよく地図を見て雑談してましたが、この意見をいう人が多かった印象です。
いけるよ〜と言う人は明らかに野営に慣れてる人達でした。

結論、個人的な感想は北上のほうが歩きやすそうだなと思いました。Tjäktja峠が崖か?と思う急勾配が一瞬あり南下だと降りがかなり怖そう(北アルプスとか登ってる人達へ、全然大丈夫ですごめんね!)、Alesjaure-Abiskojaureが南下だと登りキツそうと思ったので。
あとはKebnekaise登るか登らないかで考えるのもいいかもですね。私は初めてのロングトレイルで体力考慮がしづらいなと思っていたので、次の楽しみとして登りませんでした。
登ったハイカーの人達はみんな良かった!!って言ってたので登れる人は是非!!
アイゼンなどはKebnekaise hatでレンタルがありますし、ツアー参加などありました。支払いは現地でカード決済可能です。基本どの小屋でもカードが使えます。

ちなみに、コース概要はこのHPを参考にしてました。具体的に地図もありますので是非。


私が歩いたトレイル上では、Kebnekaise、Sälka、Alesjaure、Abiskojaureにサウナがあり、私はSälkaとAlesjaureで入りました。川容赦なく冷たい。
当然ですがドライヤーなどもありませんので髪は自然乾燥です。


以下持ち物について

測り損ねたけど概ね10kg超えたくらい。食料ほぼ食べ切って、帰りのフライトで測定したら7-8kgでした。私の荷物はいつも少なめ軽め。本当に持てなくなるので(笑)
  • テントと寝袋など野営基本装備、枕になるもの忘れたから次は持っていきたい。

  • 防寒具(KungsledenはRapland地方と呼ばれる北のエリア。8月終わりの朝晩は1桁まで下がります。)

  • サンダル(完全に登山靴を脱ぐレベル渡渉が2回、Tjäktja-Alesjaure間にありました。)

  • 一部着替え、濡れた時用(一回川で洗いましたが基本7日間同じ服着てた、あはは!でもbringのメリノ、全然匂わなかったよ!)

  • 手拭い5枚くらい

  • サウナ入りたいけど全裸はいやと言う人は水着(基本的に男女分けた時間とmixがあります。シャワーなし、川で洗うか、サウナで温めたお湯がありますのでそれを浴びて流します。元は川の水です。フィンランドサマーコテージも基本このスタイル笑)

  • トイレットペーパー(トレイル上にもいくつかトイレがありますが、ペーパーがあるところとないところがあります。花摘み時のペーパーは持ち帰るor燃やす。)

  • クッカー類

  • 私は忘れて大後悔しましたが、アーミーナイフ。シチュエーションによりますが無かったことによって火起こしに困りました。後述します。

  • 食料7日分(小屋によっては食料を売っているところもありますが、Singi、Tjäkjaには一切ありませんでした。小屋によって異なりますのでinfoで確認するのが◎)

    • 乾麺3個

    • パスタ500g

    • オートミール大量(塩と砂糖をあらかじめ混ぜてます。)

    • 乾燥ポテト2袋

    • 乾燥スープ6袋(オートミール味付けにしたりパスタのソースにしたりしてました。)

    • アウトドア即席飯2袋

    • 粉ドリンク、ココアはオートミールにぶちこんだりそのまま飲んだりと便利

    • 現地でサラミ6本程度と行動食用チョコナッツ

上記のような感じで私はトレイル中に食品買い足しは基本しませんでした。
玄関口のKiruna(Sweden)ではアウトドアショップにてガス缶、マップを購入出来ますし、AbiskoやKebnekaise、Nikkaluoktaもショップが充実してるので基本何でも必要なものは揃います。
ちなみにお水は川の水が飲めます。抵抗あればフィルターを持参ですが、私はそのまま飲んで特に体調に問題が出たりはしませんでした。
給水も川がどこにでもあるので基本1L以上持ち歩きませんでした。が、Alesjaure-Abiskojaure間は他の区間に比べてかなり川辺が少なく少し足りなくなりましたので注意です。


あと、北欧は自然享受権というのがありまして、自然の中にあるものは好きに食べてOKです。ただしトナカイはサーミ人のものですので駄目!笑
私はブルーベリーはほぼ毎日、あとはAlesjaure付近でマッシュルームを食べてました。
お陰さまで便秘知らずのトレイル。ありがと自然!

薄めの青いのがブルーベリー🫐
黒に近いものは別種、赤いものも含め食べれますがジャムなどにしないと美味しくないです。
キノコは知識がなければやめましょう(笑)私は途中で仲良くなったフィンランド人と歩いてる際に採取しました。キノコスープにしてみた🍄


前後泊でKirunaのSpis hostelに滞在しました。
Kirunaの中心地は2013年から移行工事しており、Spis hostelからは少し離れます。ガス缶の購入などは中心地まで歩いたりバスを使ったりとしました。
ですが、NikkaluoktaやAirport行きのバスはほぼ目の前のバス停が始発なので便利です。

なかなか働いていると日数が取りづらいですが、前後泊含めても2-3日は余裕を持っておいた方が安心して歩けます。平地歩きで遮るものがないトレイルですので、天候次第では歩けなくなります。
日数がないから!と焦るよりはゆとりをもってトレイルを楽しめた方がいいなと思います。


下記は交通公共機関、私の場合
Kirunaまでは飛行機、空港からは飛行機の到着時間から30分後の時間設定でバスが出てます。
8/28時点でタイムテーブルなしと記載ありますが、バスはちゃんと出ています。私は事前にFacebookでKungsleden行く人が集まるグループで確認しました。

KirunaからNikkaluoktaのバスは

AbiskoからKirunaまでのバスは
https://www.vy.no/en/

Abiskoからは電車もありますので時間次第で考えればいいのかなと思います。



ざっと概要でした。
今後歩く人の参考になればというのと、また来る時に自分が思い返せるようにの記録として!


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