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ぼくとカメラと記憶と記録#3 オールドレンズのこと その1 Jupiter-8 50㎜f2

こんにちは。やまもです。月1回季節のこと、カメラ、写真のこと、私の住む金沢市のことなどなど、雑多なことをゆったりと書いていく「ぼくとカメラと記憶と記録」の第3回は、過去に使用したオールドレンズ Jupiter-8について書いていきます。

Jupiter8とは

Jupiter-8はソビエト連邦の在りし日に作られたレンズです。第2次大戦前にドイツで作られていたカールツァイスイエナ製ゾナー(ライカLマウント)をコピーして作られたレンズと言われています。
このレンズのマウントはキエフマウントやL39マウントなどがありますが、わたしが持っていたのはKMZ(クラスノゴルスク機械工場)製のL39マウントのものとなります。
L39マウントはバルナックライカのLマウントと互換性があるマウントで、ソ連で作られたゾルキーやフェドなどのカメラで使用されたものです。
なお、わたしは中村陸雄氏のサイト「Fantastic Camera Gallery」と著書「ソビエトカメラ党宣言」でソ連(ロシア)カメラに興味を持って、ゾルキーを買い、さらにJupiter-8まで買うことになり・・・。
このレンズは鏡筒がアルミ製で軽く、コンパクトなレンズで、50㎜でf2と標準域で明るめのレンズなので使い勝手が良かったです。
ただ、フィルムカメラの時はほぼf5.6で撮っていて、開放を使うことはあまりなかったのですが。

コンパクトです

このレンズを使用したカメラ

そもそもJupiter-8はゾルキーで使用するために買いましたが、主にライカCLで使用していました。ライカに憧れ、ヤフオクでライカCLの中古を落札したもののレンズまで手が届かず、L-M変換アダプターでJupiter-8を装着し使用していました。
数年たって、Mロッコール40㎜を買いスタメン落ちすることになりましたが、時々思い出したように使っていました。
その後、E-PL6を購入しミラーレスデビューし、これにマウントアダプター経由で着けてみました。しかし、マイクロフォーサーズでは画角が35㎜換算で100㎜相当と大きく変わってしまい、使いづらく防湿庫の肥やしとなっていました。
今年手に入れたZ5に久しぶりに着けてみたところ、すごく感じいい描写で自分の中で再評価することに。

なかなかいい質感
くもり空の下でしっとりとした描写

Jupiter-8の描写についての私見

このレンズはどんよりとした曇り空が似合うレンズだなと勝手に思っています。出てくる絵は全体的に柔らかい印象ですが、絞るとそれなりにきっちり写ります。発色はわるくなく色のりはこってり感がします。
ボケもこってり感満載で絵作りはフィルムライクにしやすいのではないかと。
晴れるとゴーストやフレアがでて、巷でいうところのオールドレンズらしくなります。私はほとんどそんな描写を使わないので、ここには貼れませんが。

ボケ感もわるくない
晴れの日はこんな感じ
室内で黒色を
最後に桜を

まとめ

オールドレンズの中でも、価格も安くコンパクトで使いやすいレンズだと思います。開放時と絞った時で印象が変わるのも面白いところ。ヘリコイドは軽くスカスカ感もあり、アルミ製の鏡筒も相まって高級感はありませんがその分気軽に使えます。
がっつり作品作りに使うのは難しいですが、お散歩写真にはいいのではと思います。
ソ連製らしく個体差も大きいのと、程度がいいものが少なくなってますので信頼できるところから買うのがよろしいかと思います。
なお、使用頻度が低いため私はメルカリで売却してしまいました。
なので、今は手元にありません。


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