ボランティアに参加して生まれた変化
サポーターになって見えた景色
ボランティアになって見えた景色
Jリーグチームのサポーターになってから同じところに住んでいるのに町や世間の見え方が変わったように感じます。
例えば、スタジアムもそれまではただの「町の施設」だったけれども、サポーターになってからは「ホームスタジアム」として見ています。テレビのCMや買い物をしていると「あ、これはあそこのチームのスポンサーだ」、「これうちのチームの色だ」と思うようになりました。
ここまではJサポあるある的な話ですよね。
ボランティアになって見えた景色
ただのサポーターがボランティアを始めてみて一番最初に驚いたのは本当に様々な方がスタジアムに足を運んでいるという事でした。
ボランティアを始めるまで、スタジアムで周りの人のことを注意深く観察することはありませんでした。もちろん、点が決まれば知らない人ともハイタッチをしたり、勝利を喜んだりしていました。
しかし、どんな人が来ているかは気にも留めたことがありませんでした。
でも、ボランティアを始めてたくさんの人と関わるようになりました。
私は主にゲートでのチケット確認を行うことが多いのでなおさらです。
そうして、スタジアムに足を運んでくださる方を見ていると本当に様々な方がいらっしゃることに気づきました。
若いカップル、小さい子どもを連れた家族、小中学生のグループ、足が悪く階段を上がるのも大変そうな老夫婦など
年代も、住んでいるところも、背景も、性別も、国籍も違う人々。
おそらくこのチームがなければ交わることもなかったであろう人々がスタジアムに集まっています。
そして、ゴールが決まれば共に歓び、勝利すれば共に喜びます。
全てこのチームがなければ生まれなかった光景です。
そんな景色がボランティアになってから見えるようになりました。
そして、このチームがなければ生まれなかったということに気づいてから私の中でのチームの存在価値やこの町にある意味が変わりました。
サポーターであったときは、勝利や自分が応援してる選手の活躍が何よりの喜びでした。
でも今は、勝利も活躍ももちろんうれしいけど、このチームが存在しているということが何よりの喜びです。そして、この町の人々に愛されて、誇りになっていることも大きな喜びです。
ボランティアを始めてからチームのことをより自分事のようにとらえるようになりました。そして、逆に客観的にも見るようになった気がします。
コロナ禍でJリーグも中断し、たくさんのチームが経営危機に陥っているという話を耳にします。
これからたくさんの困難があると思います。
それでも、このチームを応援し続ける、サポーターであり続けると決めています。ボランティアを始めていなくてもきっとこう思ったことでしょう。
でも、ボランティアを始めて、あの景色を見たからこそより強くそう思うのです。
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