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【推しの子】【考察】⑦続・鏑木P考察【ネタバレ注意】

 ストーリー:赤坂アカ × 画:横槍メンゴ の最強タッグで描かれる芸能界サスペンス「推しの子」は週刊ヤングジャンプで好評連載中です。
 この記事では、最新話までの情報から、様々な考察を行っていきます。
【注意】ネタバレが大量に含まれるので、未読の方は回避お願いします。事故防止のために改行及び作品リンク等挟みます。
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[今回のテーマ]「続・鏑木P」
 今回の考察テーマは、5回目の考察に引き続き、鏑木プロデューサーについてです。前回考察で、「アクアたちに恋愛トラブルをもたらすような仕事を持ってくる」「問題あるタレントとの共演」「ライバルとの仁義なき争いという線もあるが、やや設定しにくいか」などと考察していましたら、早くも2.5次元編で、あかねの出る舞台にアクアと有馬かなをぶっこんできやがるというルール無用の三角関係残虐ファイトかましてきましたので、もう少し彼について考察を深めようと思います。

鏑木P11

① おさらい
 前回の鏑木Pの考察で明らかにした彼の特徴は以下のとおりです。
 ・ モデル事務所との繋がりが強い
 ・ とにかく顔面至上主義
 ・ 仕事もプライベートの話題も利用して、精力的に人脈構築
 ・ 基本ギブアンドテイク。打算的だが、(顔のいい)若手への投資に積極的
 一応、ここまでの考察と今回の考察は、鏑木Pがアクアにあからさまな嘘をついていないという前提で行います。彼が嘘つきであれば黒幕の協力者等の線までありますが、アクアの見てないところでほくそ笑む等の悪役ムーブがあったわけではないので、漫画的なメタ推理ではありますが、疑う価値がありません。

鏑木P

② 40話からの考察
 40話にて、雷田との会話からも、鏑木Pの若手への投資に積極的な人物像が再確認できます。彼からよりキャスト紹介を求められた鏑木Pは、アクアと有馬かなを紹介します。
 雷田が「ここ(黒川あかねと有馬かな)をぶつけるとはエグい」と評したところから、鏑木Pが有馬かなの配役にまで口出ししていることがわかります。
 さて、鏑木Pがそのようなキャスティングを推した理由は何でしょうか?

③ 鏑木Pの有馬かな評の変遷とその理由の考察、の前に
 もとより、鏑木Pの有馬かなへの評価は良好なものではありませんでした。「演技つよつよ」とは褒めつつ、裏では「使い勝手ラクでいい」「タダ同然でネームバリュー使えて得」とむしろヒドい評価です。
 しかし、話での寿司屋でのアクアとの会話では「可能性を感じる」「魅力的な投資対象」と、明らかに評価が変わっています。
 前回の評価から、ここまで変わった理由は何でしょうか? それを探る前に、鏑木Pが他人への評価を語った数少ない例である、アイとの話について再度考察してみます。

鏑木P8

④ 鏑木Pのアイへの評価の変遷についての考察
 鏑木Pは、最初アイを「子供」と評しつつ、何かのきっかけになればと劇団ララライのワークショップを紹介しました。
 そこで、恋をした彼女に対し、彼は「恋は人を変えるという」「身なりに気を使うようになった」「一気に女性の顔になった」と、評価を上げています。
 実際には、この恋が彼女が大きく成長させた要因なのかまではわかりません。単に、ワークショップの影響で成長したら彼氏ができた、の方向もあったでしょう。が、少なくとも鏑木Pは「恋が彼女を成長させた」と考えているようです。意外とロマンチストですね。

恋は人を

⑤ 何故、アイは鏑木Pに密会のための相談を?
 ここで、ひとつ疑問に感じるコトがあります。友人が少ない彼女が、なぜ、想いの男との密会の店選びを鏑木Pなんて胡散臭い奴に頼んだのでしょうか? 当時の鏑木Pが若かったにせよ、仕事上の付き合いしかない中学生女子から恋愛相談を受けるほどの人柄があったとは思えません。
 これが推測できるのは、アクアとの会話です。前回、鏑木Pがアクアにアイとのゴシップ話を持ち出したのは、アクアと有馬かなの関係を疑ってのものだったと考察しました。
 女性ならいざ知らず、男性を釣るのにゴシップ話の豊富さで気を惹こうとすることはまずないでしょうし、アイの密会を話題に挙げたのは、アクアのプライベートを探り、踏み込む為の糸口ということで間違いないでしょう。(さすがにゴシップそのものがアクアの興味に大当たりするとまでは思わなかったでしょうが)「人を釣るには金と女から」は、芸能界ならずとも当てはまる金言ですから。

アイ秘密2

 ここから翻ってアイはどうだったかを推測すると、密会の相談をしたのはアイの側からだったにせよ、鏑木P側からアイに(密会等々)恋愛について相談できるとのアピールが(アクアの時と同様に)鏑木P側から先にあったものと推察されます。つまり、アイの変わりようを見て男がデキたと感づいた鏑木Pから、事務所に内緒で協力できる等のほのめかしがあったので、気付かれたアイも彼を共犯者とした、というのが考えられる線、というわけです。
 おそらくですが、鏑木Pはこの時の協力と引き換えにその後の彼女のブレイク後のキャスティングで莫大なアドバンテージを得ることができたのでしょう。
 中学生女子の恋も仕事の糸口にするくらいの神経の太さがないと、高校生の恋愛リアリティ―ショーのPなんてできないのかも知れません。

鏑木P9

⑥ 鏑木Pの意外な能力?と、有馬かな評の変遷の考察
 斎藤社長が気づく前にアイの恋に気付き、プライベートに踏み込むきっかけとした鏑木Pは、意外と他人の色恋沙汰に目ざとい男と言えるでしょう。
 では、次に有馬かなのケースについてはどうでしょうか? 10年来のつきあいがある鏑木Pですが、有馬かなへの評価は高くありませんでした。この評価の変化のきっかけは、「今日あま」最終回の撮影しか考えられません。
 10年近く付き合ってきた少女が、初めて演技をべた褒めする男を連れて来たら、「そういう関係」を疑う方が自然でしょう。そして実際の撮影時、アクアの活躍もあって、それまでの番組への不評を覆す名演をし、恋に落ちた表情をして見せた彼女を見て変化を感じ取ったならば、「アクアに恋をしたため」と考えたとしても不思議ではないでしょう。

恋に落ちる2

⑦ 2.5次元編キャスティングの意図は?
 では、本題の2.5次元編のキャスティングの企図について考察しましょう。まず、あかねが「刀鬼」の恋人役である「鞘姫」でオファーある以上、公認恋人であるアクアを「刀鬼」に推すのは自然でしょう。では、「つるぎ」を有馬かなに当てて、あかねとの対立を煽る意図は何でしょうか? 少なくとも、商売敵として意識していることくらいは知っているハズです。
 これまでの考察どおり、有馬かながアクアに惚れていることに気付いているとしてやっているならば、やはり三角関係の対立煽りをしている、それにより、有馬かなの奮起と成長を期待していると疑ってしかるべきでしょう。
 アクアのトラブルを収める手腕も見ているので、こんなエグいキャスティングでも、大きなトラブルには至らないとは見ているのでしょうが…

負けず嫌い

 以上、駄文失礼しました。
 次回のテーマは未定です。
 

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