見出し画像

【推しの子】【考察】④「映画『十五年の嘘』について」【ネタバレ注意】

 ストーリー:赤坂アカ × 画:横槍メンゴ の最強タッグで描かれる芸能界サスペンス「推しの子」は週刊ヤングジャンプで好評連載中です。
 この記事では、最新話までの情報から、様々な考察を行っていきます。
【注意】ネタバレが大量に含まれるので、未読の方は回避お願いします。事故防止のために改行及び作品リンク挟みます。
###
###
###
###
###
###
###
###
###
###

[今回のテーマ]「映画『十五年の嘘』について」

 今回の考察テーマは、時系列的には将来、おそらく物語の最後に公開されると思われる五反田監督の映画「十五年の嘘」についてです。
 第2話~第9話の各話冒頭にあるインタビュー等より、考察してみたいと思います。

① 第5話の冒頭インタビューからわかること
 第5話の冒頭インタビューから、映画の内容については以下のようなことがわかります。
 ①-A 「15年前にポシャった脚本のセルフリバイバル」
 ①-B 「現代にも通じる『普遍的なエンタメ』」
 ①-C 「『アイに捧ぐ』映画」「十五年の嘘」

 まず、①-A「15年前にポシャった」件については、アイの死によるものと考えて間違いないでしょう。つまり、アクアやルビーが18~19歳前後の時の作品となります。①-C「『アイに捧ぐ』映画」との言と、傍らの映画のポスターより「アイ」を主題に扱ったものであるようで、明かされる「嘘」、つまり、「アイの真実」を扱うものと思われます。一方、①-B 「現代にも通じる『普遍的なエンタメ』」とのことで、内容はエンタメですが、「現代にも通じる」とつけているところから、15年前の脚本は「現代には通じない」ものであったのでしょう。
 おそらく、15年前の脚本の段階では、アイについての掘り下げが足りなかったのではないでしょうか? 「アイの真実」として、アイの施設出の経歴等を扱った程度の脚本だったのかもしれません。そこから新たに加えられる「アイの真実」要素として、双子の隠し子についてこの映画で扱われることになるものと思われます。
 ①-D キャスト等について
 「メインキャストの『皆様』」「オムツのころから見てきた」の言より、アクアとルビー、有馬かなの出演は確実でしょう。
 一方「優秀な脚本家」も気になります。隠し子の事まで扱ったとすれば、脚本家は誰か? アクアが役者兼ねて脚本家というのが一番ありそうですが、アクアとルビーの父親という線もあるでしょう。

画像1

② 第2話のルビーのインタビューについて
 女優初挑戦のルビーの傍らにいる「おにいちゃん」は顔出しされていませんが、「世界で一番信頼できる人」もお兄ちゃんの代替キャラも出そうにないので、彼はアクアであると思われます。ただ、アクアであるとすれば、裏方風のかなりラフな服装が気にはなります。

画像2

③ 第3話のトラブル
 醤油瓶があまりにもわざとらしいので、椅子にかかっている衣装らしきもののシミは実は血だという線が考えられます。撮影中のトラブルでしょうか? それとも、アクアによる父親への復讐等刃傷沙汰でしょうか? ただ、服のシミは小さく、映画自体も無事公開されていることから、さほど大きなトラブルではなかったと思われます。
 また、ミヤコ女史に、わが子について語っているようなそぶりが見られないことから、この時点ではもう隠し子の件がある程度露見している可能性があります。

画像3

④ 第4話、ドルオタの証言より
 ただ、隠し子の露見については、それほど早い段階から世間一般に知られるようになっているわけではなさそうです。
 それを裏付けるのが、第4話のドルオタです。彼の語りからは、アイについて最近大きな話題があったようには思えません。
 また、このドルオタさんの持っているウチワに描かれているのはルビーであり、ルビーがアイドルとして成功していることを暗示しています。
 なお、このドルオタさん。連載誌と単行本で別人となってます。おそらく連載誌の方の男は15年前のアイドルを語るには若すぎるとして、コミック収録時に直されたのでしょう。

画像4

⑤ 第6話、有馬かなへのインタビューより
 有馬かなの「あーくん」呼びより、アクアと有馬かなとの仲にはかなりの進展があったと見て間違いありません。
 また、有馬かなが「天才役者」の評を得ていることから、この映画前に何本か出演し、評価を得ているのでしょう。ただ、「でも負けてるなんて思っていませんよ」と言い出す所から、他の役者、おそらくアクアやルビーの評判がより高かったものと思われます。
 あと、「不謹慎すぎる例え」の言からも、映画が「アイ」に関わるものであることが浮き彫りになっています。

画像5

⑥ 第7話、幼稚園職員へのインタビューより
 職員に渡された「週間映画」は、先頭近いページが開かれていることから、「十五年の噓」は巻頭特集と思われます。
 双子の幼稚園にまで記者が来ていることから、映画が記事になった段階では、双子の幼少期が一般の興味を惹くものになっている事が伺えます。つまり、双子がアイの隠し子であることも世間に露見し始めている可能性が高いです。
 さて、アイは16歳で双子を産み、20歳を控えて死んだので、双子はまだ満3歳、つまり年少であったはずです。「受け持ちは1年ほど」「年長時に転園」は職員の記憶違いでしょう。

画像6

⑦ 第9話、アクア(?)へのインタビュー
 このインタビューはルビーや有馬かなの時と違い、インタビューを受けている者の名前が明示されておりません(そもそも、インタビューなのかすら不明)。彼はアクアではなく、双子の父親ではないかという説も採れます。右目の瞳にアクアに特徴的な星はありますが、黒川あかねがやって見せたように、天才クラスの役者ならあの瞳も模倣できることが示されてます。
 また、話す内容が挑発的すぎ、アクアも公言を避けるであろう内容なので、インタビューへの回答ではなく、プライベートな会話や映画向けの演技である可能性もあります。
 アクかな推しの私としては、アクアが「誰も愛さない」なんて明言してしまうのは悲しいので、あれは父親かあるいは演技によるものであって欲しいです。

復讐鬼

⑧ 第10話、アイのビデオレター
 アイのビデオレターですが、これもどこで流されたものか、アクアやルビーはこれを見たのか等不明です。
 レターの中の双子が目を見せていないので、映画で作られた物という線もあります。つまり、レターの中のアイはルビーの演技というわけです。(天才クラスの役者なら瞳も模倣可能)
 仮にアイ本人が残したものだとすれば、どこに保管されているのでしょうか? また、父親の正体等について触れられてはいないのでしょうか?

画像8

⑨ 第2話~第9話のインタビュワ―は?
 インタビューは映画公開前後のものと思われ、幼稚園の職員や、隠遁した斎藤社長までと、双子やアイの足取りをかなり詳細に追ったものとなってます。
 これまで作中に記者は出てきておらず、調査マニアな人物としては黒川あかねが挙がりますが、彼女がインタビュワ―だとすると第6話の有馬かなへのインタビューがやや不自然なものとなります。
 そのうちにマスコミのキャラが作中に登場しそうではありますね。(アクアの調査協力者等として)

⑩ まとめ
 映画「十五年の嘘」はアイの伝記として、双子の事を暴露したうえでエンタメに仕上がっているのでしょう。父親がここにどう関わるかは、今後の展開が気になるところです。

 以上、駄文失礼しました。
 次回は「鏑木プロデューサー」について考察したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?