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ジェンダー教育と進路指導について(令和4年3月一般質問)

<質問の内容>
ジェンダーギャップ解消の議論が、国民・市民の大きな関心ごとの一つになっています。それは、過日の鹿児島県の女子の大学進学率最下位という報道への、県内外からの大きな反応からもわかります。

教育の現場では男女平等の教育を推進してきているにもかかわらず、各家庭・各受験者の選択の「結果」が、このような差を生んでいます。
それは何故なのでしょうか?

世界の流れを見ても、男女の格差を減らし、全ての人が性別によらず活躍できる社会の実現は必然です。
10年後・20年後の未来を担う人材育成の観点から、教育部に質問をしました。

①児童生徒の目線に立ち、学校以外の社会のジェンダーに気づくことができる内容を取り入れるべきではないか。
②本市が力を入れているキャリア教育の教材等のなかでは、男女の偏りのない情報(子どもたちが職業選択する頃を見越して)を、考えていく必要があるのではないか。
③保護者や企業に向けても、学校の中での現在の教育の取組を伝えていくべきではないか。

このような内容をお伝えしました。

<質問の背景>
霧島市では、令和5年からの男女共同参画計画を、令和4年中に策定する予定です。
教育現場では「男女平等」に配慮した教育が行われており、先行して行われた市民意識調査等を見ると、教育現場のジェンダー平等は進んでいると認識している人が多いようです。
しかし、子どもたちが実社会に出ると、理想と現実のギャップが待っています。
実社会とのギャップに目を向けながら、子どもたちの目に入る情報が、本当に平等な進路選択に資するものなのか、配慮して推進する必要があるのではないかと思います。

<答弁より要旨>
進路選択のあり方に対する生徒・保護者の理解を深めるとともに、より多くの企業等にご協力いただきながら、キャリア教育・進路指導の推進に努めていく。

<感想:補足>
ジェンダー・男女共同参画については、本当に根深い課題だと思っています。

市議会も市役所の中も、同質性が高く、ジェンダーギャップの塊みたいな場所です。
毎回、「どうしようもないですよね?」的な雰囲気が漂うので、とても心が折れそうになります。
大学進学が決してすべてではありませんが、誰でも公平に、得意を生かし、学びたいという思いに正直にチャレンジできるようになってほしい。
だからこそ、少しずつでも変えていきたい。
そして、ジェンダーギャップの解消は、女性のみならず男性の生きづらさの解消にもつながります。実現を目指して、しつこく問いかけていくのが私の役割だと思っています。

今回、教育部の方々とは、ある程度共通認識ができてきたと感じているので、少しずつでも目に見える取り組みにつなげていきたいと思います。

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