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【一般質問】産後ケアについて(R5.9.6)

産後ケアサービスは、出産後の女性が心身のケアや育児のサポートを受けるための事業で、産後の女性が疲労回復のための休養をとったり、授乳や育児・お子さんの発育について助産師等に相談できます。

家族等から十分な家事、育児等の援助が受けられず、育児支援を特に要する家庭にとっては、まさに命綱とも言える事業であり、自治体の産後ケア事業は、改正母子保健法によって、各自治体の努力義務とされています。
霧島市の産後ケア事業は、助成制度はあるものの、委託金額や条件が適切でなく、事業実施困難を訴える事業者からの陳情を先の6月議会で採択し、早急な改善を求めたところでした。

しかしながら、8月1日付で、大半を担っていた事業者が経営難により休止を余儀なくされ、産後ケアを必要とする母親たちの困り間に早急に対応する必要が出てきたことから、6月議会に引き続き、取り上げました。
結果、答弁はとても良い形でした。要求以上の改善が公表され、本当にホッとしたところです。

ーーー要旨

(ア) 令和5年6月定例会の文教厚生常任委員長の所管事務調査報告において、産後ケア事業の早急な改善が提言されたが、その後の検討状況はどうか?

<市の回答から要約>
・10月1日から、新たな委託条件等を設定して開始する。
・県内だけでなく、九州内の自治体の産後ケア事業について調査した。
・市内の事業者との意見交換会で、さまざまな情報を収集して、かかる費用の見積もり等も出してもらった。おそらく経営持続可能なレベルでの改善につながると思う。
・鹿児島県内では一番良い利用料と委託料の設定になる(九州内でも上位になる?)
・県内初となる「短時間デイ」の設定も開始。自宅への訪問ケアでは支障がある場合に、助産院で訪問(3時間)相当の産後ケアを受けられる。
・そのほか、これまでネックになっていたところを総合的に改善した。例えば、電子申請・書類の簡略化など、利用者にとっても使いやすい制度に変わる予定。



(イ) 8月1日より、事業者が経営難により事業縮小された。
現在は、助成制度があっても市内では一部しかサービスが受けられない状況が続いているが、どのように対応していくのか?

・残念ながら、市外の委託先を紹介するしかない状況。
・短時間デイの新設をするので、そちらも紹介していきたい。
・休止している施設にも委託条件見直しのご案内をして、早期の再開につながってほしいと思う。


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