観劇日記(2021年10月第5週)

10月27日(水)
憩室炎で一日寝ていた。4ヶ月ぶり今年3度目。前回は城崎国際アートセンターでの滞在制作に向かう当日の朝に発症して出発を1日遅らせたのだった。昨晩は痛みでほとんど寝られずNetflixで『イカゲーム』をコンプリート。主人公の最後の選択はどうかと思う。artscapeの原稿を書かねばなのだが痛くて起きていられない。昼は合間合間でウトウトしながら『文藝』の聞き書き特集や田中功起『リフレクティヴ・ノート(選集)』を読む。小説や現代美術における「当事者」と舞台芸術におけるそれの違いは何か。否応なくそこにいる、つまり、「当事者」となってしまう俳優や観客はそれをいかに引き受け、あるいはそこから逃れ得るか。そのことと語られる内容はいかに関連するのか、しないのか。ゲンロンβの田中功起「日付のあるノート、もしくは日記のようなもの」を遡って読む。

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観劇日記

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舞台の感想を中心とした日記。観る、食べる、読む、つくるなど。レビュー以前の条件反射的感想、思考の過程。観た舞台についてはすべて触れます。週…

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