小学生年代の進路選びについて

こんにちは。

さまざまな意見があると思いますが、ジュニア年代の選手がサッカー進路選びにどのような基準で選ぶことが大切なのかを書き綴った個人的な見解になります。あくまで個人的な意見を呟いておりますので気になる方はこのあとを読み進めて下さい。

今進路選びに迷われている保護者の皆様は、どのような基準で子供と話をして次のステージを決めていますか？

強いから。(Tリーグ上位など)

人数が多いから。

厳しくやってくれるから。

友達がそのチームにいくから。

などなど、さまざまな基準があり、そのなかで体験練習に参加したり、既に加入してる選手からの情報を聞いたりするなどしながら決めているのかなと考えます。

個人的な意見をここからは述べていきます。

私が一番大切にしたいことは、中学３年間は心と身体をしっかりと成長できる大事な時期になること。
この期間が大人に向けての準備の期間になること。

逆に、この期間にサッカー中心の生活になりすぎてしまい、熱量を使いすぎた結果オーバーヒートしてしまい、サッカーから離れてしまうことだけは避けてほしい。

サッカーはプロになろうがならまいが、一生身近に感じられるスポーツになるものだと思います。
歳を重ねてもみんなで集まって蹴れる。ボールさえあれば気軽に楽しめる素敵なスポーツ。
それなのに強いからなどの理由だけでこの年代のチーム選びをしてほしくはないと思っています。

最初に述べたように身体と心を準備する期間。
それであれば家から30分以内で通えて、帰宅後食事をしっかりと取ることができ、睡眠時間をちゃんと確保できる。そのような観点からチーム選びを初めてもいいのではないかと。
通うのに90分、帰ってきて寝るのも12:00を過ぎてしまう。食事も移動の時間におにぎりを頬張るだけ。
この生活を３年間続けるのと前者に述べた生活をするのとではどちらが身体を整えることができるのか。
考えれば簡単なとこだと思います。
もちろんプロクラブであれば、練習後すぐに食事をとれる環境でもあるので、あくまで町クラブを基準として捉えていただきたい。

それでも昨今勝利至上主義が蔓延してるこの育成年代。
親もはっきりいって強いチームに所属している子供が見たいし、ブランドが好きな傾向も感じる。
子供の成長を一番に本当に考えてのチーム選びなのか疑問に思うことは多々ありました。

小学生年代で巧さはあるけど身体も小さくチームでもスタメンで出ることは少ない。
中学年代でもなかなか芽がでないけどサッカーが好きで地元のクラブ・部活でサッカーをプレー。
中学を卒業する頃には周りとの体格差も埋まり、高校年代で活躍出来るようになった選手を何人も見てきました。

逆に小学生年代、身体も大きく、選抜にも選ばれたり、チームでもスタメンの中心。
そして強豪クラブへ入団。
今までは中心選手でやっていたけど、強豪となれば回りもみなスタメンクラス。
最初は身体の大きさで有利にできていたサッカーも中学３年生くらいになればその差もなくなる。
そして徐々に通用しなくなり挫折。そのまま退団。
このような選手も何人も見てきました。

もちろんすべてはその選手の人生だし何が起こるか誰にも想像できない。
だけどすべての子供はダイヤの原石…
磨き方は様々あるように輝き方も様々。

強豪チームに入団したのに、スタメン争いばかりのトレーニング。きついこと苦しいこと。トップチーム以外は全く評価されない(観てもらえない。)

育成年代のサッカーは大人の年代(プロ)のサッカーとは違います。
勝ちにこだわるのではなく選手個々の未来の輝き・価値を高めること。(人間性の成長含む)
もちろん選手たちが勝ち負けにこだわることは本当に大切。
それでも指導者・大人が勝ちにこだわりすぎているチームは私はどうなのかなと考えています。
もちろん競争の中から勝ち上がれるメンタルの強い選手もいるかもしれないし、挫折から這い上がれる強さを持ってる選手もいると思う。でもそれは本当に一握り。
そしてその一握りから更に一握りがプロの世界に加入する。
大多数の選手はプロにはなれない。けど、大多数の選手が人生のひとつとしてサッカーに関わることはできるし生涯スポーツとして楽しめる。

だから思う。
心身ともに子供の成長をしっかりと見守りながら、指導者がしっかりと面倒見てくれるチーム。
子供たちのサッカーが好きを純粋に伸ばしてくれるチーム。
そんなチームに出会うことができたなら最高の中学３年間が過ごせ、高校年代で活躍できる選手に繋がるのではないかと思っています。

最後に。
人生で一番接する時間が長いのは家族です。
ぜひお子さまのグッドサポーターになってあげてほしいと思います。
そして家に帰ってきたときには心の底から子供が安心して身体と心を休める空間を作りあげてほしいと思います。
子供のベストサポーターは家族なのだから…