地方だからこそ…広報の大切さを知ってほしい
こんにちは。船橋市場で「市場カフェ」というコミュニティのハブになるカフェを運営しつつ、ローカルニュースやタウン誌の編集をしているやまけんです。
知人との会話の中で「これ大切!」って思ったものを思いつくままに記事にしているので、もし何かのきっかけにぼくの記事を読むことがあったら
コメントして頂けると嬉しいです。
「地方だからこそ」の特性
地方の企業とかイベント、人物がテレビなどで紹介されているのを見ることがありませんか?確かにものすごくこだわっている人とか、尖ったビジネスをやっている人たちなのですが、実は東京にはもっともっとこだわっている人とか尖っている人とかいるはずなんですよね。
テレビの取り上げ方を見ていても「何でこんな場所で!?」みたいなお店だったり、サービスだったりすることが多いと思うんですよ、実際。
つまり、ちょっとスジの良い事業は「都会でやっても目立たないけど、地方でやると浮き彫りになる」ということ。
地方とか地域を限定して行っている事によって都会だと「ちょっと珍しい」もの地方でしか形にできない「その地域ならでは」というものが
「こんな場所で!?」
という驚きと掛け算され、編集する側からみたときに「採り上げるに値する」記事になるんです。
ようするに、地方でやっているちょっと気の効いたサービスとか目端の利く人材はメディアに「採り上げられやすい」んです。
地方にいて仕事していると、街づくりの中心メンバーの中に「東京からやってきたデザイナー」とか「IT周りのフリーランス」「フリーのカメラマン」といった方々は少なからずいらっしゃいます。
実は、地方では東京の第一線で活躍するほどのスキルが必要ありません。
地方自治体回りや地域の中で「この分野でいえばこの人」という立ち位置まで知られることで仕事がくるようになります。
地方の場合は、高いレベルでスキルを持っている事よりも、周辺の人間関係の方が重宝されるのです。
そのうえで、地域との連携をとりつつ東京のトップレベルの人との「通訳」に徹する事ができたら「地方ならでは」の仕事が生まれます。
地方に編集の目って必要なの?
地方には、広い視野を持ったフリーランス的な立ち位置で「広報」とか「編集」の目線を持っている人がそれほど多くないように見受けられます。
一部、地方移住してきて都心部の仕事とか海外の仕事を受けているというフリー編集者の方にお会いする事はよくあることです。
いまは、オンラインでも仕事できるのでそういう働き方を選ぶ方も多いと思います。
地域や地方にはその土地ならではのローカル誌とかタウン誌、フリーペーパーがあります。これらを編集している方に話を聞きに行くと「運営費の捻出が大変」とおっしゃられます。
地方に編集者が少なく、地方で編集の仕事を生業にしている方があまり見られない根本的な原因って「お金にならないから」なのでしょう。
地方のフリーぺーパーで多いのは「広告モデル」か、「行政が民間に委託するモデル」。
「広告する」といっても、常連さんしか来ない限られたコミュニティで営業しているカフェとかレストランが広告だす必要ってないですよね。
地方で広告だす必要があるのって、宿とかホテルみたいな仕事とか観光産業ですかね。そのあたりはR社さんが強いコンテンツ持っていますよね。
地域密着だったらいまなら、SNSで広報した方が全然早いし、安いし、効果も高いと思います。ホテルとか宿泊施設は最初の来店には広告は効果的でしょう。しかし、2回目以降の来店はメルマガとかSNSで良いでしょう。
地域で継続する事業だったらこの方法が一番良いと思うんですよね。
お店とか、フリーランスの人のサービスとか。会社や事業なども継続事業なのでSNSを使って少しずつ良質なファンを集めていくのが良いと思います。
問題はイベント。
地方で突発的に行われるイベントって広報が大変です。
域内の方だけに周知する規模感のイベントなら参加する人たちだけでSNSを発信し合えば、それなりに域内から関係者とその周辺の人たちを集客する事が可能です。
もし、「もう少し範囲を広げて集客したい」とか「今後の事を見据えて参加者のすそ野を広げていきたい」とか「出店者の利益を考えるともう少し集客に力を入れなきゃ」というのであれば外への広報も考えなきゃいけなくなります。
地方だからこそ編集の目の重要性
そうした時に「域内にある情報が域外の人にも注目してもらえるか」という編集の目と「域外の人に発信するための媒体」が必要になると思います。
いまは、インターネット社会なので「ブログを書いたらいいじゃん」っておっしゃる方がいらっしゃいます。「ブログなら世界中の人に情報を届けることができるよ」と。
ブログ書いても「誰がどうやってそのブログを見てくれるのか」を考えておかないとせっかくのコンテンツが活かされません。
SNSは知り合いにとか関係者にしか伝わらない。
ブログは、その存在を知らせることができない。
このせっかく作ったコンテンツを活かすことができる仕組みがあれば、地方が編集の目を持っている価値も変わります。そして、編集という仕事が地方でも成り立つ可能性のあるものになります。
いま、僕がチャレンジしているのはそういうビジネスモデルなのです。
よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。