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【読書感想文】過去と現在が繋がる不思議な雑貨店。そこで出会った人たちの人生に涙する『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

悪事を働いた3人の少年達。彼らが逃げ込んだ廃屋は、かつて悩み相談を請け負っていた雑貨店でした。そこには、過去からの手紙が投函されてきて、少年たちは店主に代わって返事を書くことになります。その手紙の相談者は、それぞれに人生の岐路に立っている人たちでした。

少年たちは、自分たちの経験や考えをもとに、相談者に寄り添ったアドバイスを送ります。しかし、その手紙のやりとりは、時空を超えた不思議な現象だったのです。過去と現在が繋がる雑貨店の秘密とは何なのか?そして、少年たちはその奇蹟を通して、何を学び、何を変えるのか?それが、この本の物語です。

この本の主要なテーマは、人生の選択と希望だと思います。相談者たちは、夢を追うか、現実に従うか、愛する人を守るか、といった重大な決断を迫られています。少年たちは、自分たちの価値観や感情をぶつけながら、相談者に最善の答えを探そうとします。しかし、その答えは一つではありません。人生には正解も不正解もなく、選択した道によって、未来が変わっていくのです。そのことを、この本は、時空を超えた手紙のやりとりという斬新な手法で、読者に伝えてくれます。そして、どんなに苦しい状況にあっても、人は希望を持つことができるというメッセージも込められています。

私はこの本を読んで、特に最後の章で明かされる雑貨店の秘密と、少年たちのその後の人生は、胸が熱くなりました。この本は、人生の様々な局面に立つ人たちに、勇気や元気を与えてくれると思います。また、悩み相談という形で、人と人との繋がりや、コミュニケーションの大切さも教えてくれます。この本は、誰にでも読んでほしい一冊です。

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