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【読書感想文】行商人の苦悩、選択が未来を分ける『狼と香辛料II (電撃文庫)』

支倉凍砂氏による人気ライトノベル「狼と香辛料」シリーズの続編。

ロレンスとホロは北の教会都市リュビンハイゲンで商売をしようと試みますが、街の有力者たちの陰謀に巻き込まれてしまいます。自身の力だけでは抜け出せない窮地に追い込まれたロレンスは、苦渋の選択を迫られることになります。

本作の見どころは、ロレンスとホロが直面する試練の重みにあります。2人は極めて厳しい状況に置かれながらも、互いを信じ合い、前に進もうとします。その姿勢に胸を打たれることでしょう。ロレンスの葛藤に寄り添い、ホロの狡猾さに驚かされます。

前作から続く2人の旅路はさらに壮大なスケールとなり、ストーリーの緊迫感とキャラクターの魅力に惹きつけられます。ロレンスの成長と、ホロの新たな一面にも気づかされます。最終的にはホロの英知によって窮地を脱するのですが、そこに至るまでの紆余曲折に、胸が熱くなります。

本シリーズの世界観に浸り、ロレンスとホロの冒険に没頭したい方は、ぜひ一読をおすすめします。

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