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【読書感想文】絶望の地に希望を灯すウィルの挑戦『最果てのパラディン II 獣の森の射手』

灯火の神グレイスフィールに誓いを立てたウィリアムことウィル。本作は、ウィルが絶望の淵から希望の光を見出す旅を描いたシリーズの第2巻です。死者の街を後にしたウィルは、人類社会の辺境に足を踏み入れます。そこは魔獣がはびこり、人々が困難に立ち向かう荒れ果てた地。しかし、ウィルは神の啓示を受け、暗闇に光を灯す決意を固めます。

旅路の途中、ウィルには、ハーフエルフのメネルドールや商人のトニオ、小人の楽師ビィといった個性豊かな仲間たちが加わります。そんな彼らを北の都市で待ち受けていたのは、改造された強敵ワイバーンでした。ワイバーンを討伐したウィルは、この戦いで英雄としての地位を確立し、《最果ての聖騎士》としての名を南辺境に轟かせるのです。

私は、本書のテーマは「希望」だと思います。それはウィルが直面する困難に立ち向かう姿勢から明らかです。絶望的な状況の中でも、彼は未来への希望を失わず、常に前進を続けます。

読んだ感想としては、作者が描く世界の厳しさと、それに立ち向かうウィルの内面の強さが印象的でした。特に、ワイバーンとの戦いの場面では、彼の成長と勇気が際立っているのがありありと伝わってきました。

本作は、どんな困難な状況でも決して希望を失わない心の強さを描いた物語として、ファンタジー小説の魅力を存分に味わえる一冊だと思います。

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