見出し画像

【読書感想文】月が地球に迫る! 無敵の力を持つ少年の正体とは? 『ギルドレ(1) 有罪のコドモたち』

月が地球に迫るという衝撃的な設定のもと、特殊な力を持つ子供たちが人類の存亡をかけて戦うSFファンタジー。

本書のテーマは、人間とは何か?です。主人公のカイルは、記憶を失ったまま、アラヤシキという移動都市で目覚めます。彼は、人類を救った英雄だったのですが、その過去を思い出せません。そんなカイルはいやおうなしに、ギルドという組織に加わり、仲間たちと共に戦うことになります。しかし、彼の中には、敵と何か関係があるという疑惑があります。彼は自分の正体と、敵の真相を知ることができるのでしょうか?

本書に登場するギルドの子供たちは、特殊な力を持っており、その力で敵と戦います。しかし、ギルドの子供たちは、人類のために戦っているのに、人間として扱われていません。彼らは、自分たちの力のせいで、人間としての感情や記憶を失っていきます。彼らは、自分たちが何のために生きているのか、どう生きるべきなのか、悩んでいます。この本は、人間とは何かという問いに対して、様々な視点から答えを探そうとしています。

そんな本書の見どころは、迫力ある戦闘シーンと感動的な人間ドラマです。ギルドの子供たちは、それぞれに個性的な能力を持っており、敵との戦闘シーンはスリリングで息をのむようです。敵も、人間とは違う不思議な力を使って、ギルドの子供たちに挑んできます。戦闘シーンは、描写が細かく、臨場感があります。また、戦闘シーンだけでなく、ギルドの子供たちの人間ドラマも見どころです。

総評として、本書は、人類の危機という重いテーマを扱っていますが、人間とは何かという問いに対して、一つの答えを提示しているわけではありません。むしろ、この本は、その問いを投げかけています。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,141件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?