近視矯正手術ラゼック(LASEK)を受けてきました。
3月に近視矯正手術のラゼックを受け、2か月が経過しました。
ようやく落ち着いてきたので、手術を受ける迄~現在までの状況をまとめたいと思います。
眼鏡やコンタクトレンズは煩わしいけれど、眼の手術は怖い…という方も多いと思います。
また、Web上で近視矯正手術について調べてもクリニックの宣伝やレーシック難民の記事等、やや偏った記事も散見されています。
ここでは1個人として手術を受けた体験を載せますので、手術を受ける1つの参考として頂けると幸いです。
初めに
絶対に成功する手術はありません。
当たり前ですが、メスを入れる以上、事故や失敗はありえます。
レーシックの説明では「失明例は0」と言われましたが、角膜移植が必要になった例があります。
また、術後に動いているものに焦点を合わせる事が苦手になったり、暗さに反応しづらくなって結果が出なくなったスポーツ選手もいます。
過度に期待して、思ったほどよくならなくなった、という方もいます。
このあたりは手術前の適合検査時に検査員から細かく説明される事と思いますが、クリニックによっては手術を受けさせたいが為に都合の良い事あかりを言うかもしれません。
リスクがある事、そして取り返しがつかない可能性があることも考えた上で手術の判断はご自身でしてください。
このnoteはあくまで1個人の意見でしかありません。
私自身が手術を決めた最大の理由は周囲で手術を受けて後悔した人がいなかった、という点につきます。
無料適応検査
まずは適応検査を受けました。
視力・度数・眼圧・角膜の薄さを初め、検査員と綿密に話し合いました。普段の生活や趣味等、それが手術で制限される可能性などです。
手術の種類
品川近視クリニックでは視力矯正手術としてレーシック、ラゼック、ICLの3点が行われています。
レーシック(LASIK)は眼の上皮を削ってめくり(フラップを作成する)、角膜を削って屈折率を調整してフラップでふたをする手術です。近視矯正手術と言えばレーシック、という程一般的です。手術後の痛みが少なく、回復も早いというメリットがある反面、衝撃でフラップがずれる、というリスクがある為、格闘技やラグビー等のコンタクトスポーツの競技者には勧められません。
ラゼック(LASEK)は上皮をアルコールでふやかして除去してから角膜を削り、最後に保護用のコンタクトレンズをはめます。上皮は1~2週間で再生する為、フラップが出来ず衝撃にも強いのですが、上皮が再生するまで視力が安定せず、その間痛みが伴う、というデメリットがあります。
最後にICLですが、これは眼内レンズと言い、虹彩と水晶体の間にソフトコンタクトレンズを挿入して矯正をする方法です。角膜を削るわけではないので、不具合があれば眼の中のコンタクトレンズを外す事で元通りと、可逆性があるのですが、非常に高価である事と、やはり衝撃に弱い、というデメリットがあります。
何れの手術についても、近視の進行度や角膜の厚さ、そして生活習慣などによっては適合しない場合があります。
私も元々はICLを希望していたのですが、頭部に衝撃が加わる可能性のある競技(武道)をやっている事ため、医師からレーシックとICLは難しいと、伝えられ、ラゼックを選びました。
手術前
品川近視クリニック梅田院では、手術日は金曜日と決められています。水木がお休みなので、手術後の翌日検診、3日後検診を考えると金曜日が都合が良いのでしょう。
手術日を決めたら、3日前からソフトコンタクトレンズの使用が禁止になります。ハードコンタクトレンズだと2週間ほど前から使用ができなくなります。
また、前日から殺菌作用のある目薬を3時間に1度点眼して、眼を清潔にし、感染症のリスクを下げます。
順番を待って点眼麻酔を行います。当然ながら局所麻酔です。
この麻酔がすごくしみるのですが、2度、3度と点眼されていくと気にならなくなっていきます。
気にならなくなった、看護師さんに伝えると、麻酔が効いてきた、と言われて手術室に連れて行かれました。
ちなみに品川近視クリニックでは事前に「手術室に入ってからキャンセルされた場合は、使い捨て器具がダメになるので5万円の費用をいただきます」と説明を受けていました。
「そんな人いないでしょう(笑)」と言ったのですが、年に数名、いらっしゃるそうで、しかもほぼ全員男性だそうです。
大きなMRIみたいな機械に寝っ転がると場所を固定されます。
手術自体は両目で20分もかかりませんでした。痛みも当然なかったのですが、眼球に何かが触れる感触や、レーザーで眼の焼ける臭いはダイレクトに感じました。
術後安静にする…と言われていたのですが、普通に立ち上がれた為か、すぐ帰って良いよと言われ、迎えに来てくれた家族と共に歩きで帰りました。(緊張しすぎたりした場合は1時間程度横になってから帰られる方もいるみたいです)
度の入っていないUVカット眼鏡(ラゼックの場合術後半年はつけていなければいけません)を付けて病院を出た時、既に裸眼なのに若干ものが見えやすくなっていて驚きました。
この時はまだ麻酔が効いていた事もあって、余裕な感じでした。
お風呂はNGなので帰宅して食事をすると、疲れもあってすぐ寝てしまいました。
翌日~7日目
土曜日朝起きるとまだ視界がぼやけていて、じわじわと痛んで涙が止まりません。何よりもスマホやPCの画面がまぶしすぎて見えない!
上皮がない為、これらがダイレクトに角膜に入ってくるため、かなりきつかったですが、事前説明通りなので不安はあまりありませんでした。
妻に車を出してもらって朝10時に病院に行き、検診を受けましたが、万事順調、との事でした。
痛み止めも処方されていましたが、痛み止めを使いすぎると上皮の治りが遅い、という事でした。
土日はYoutubeでお笑いのコントなんかを流しながら過ごしていましたが、問題は月曜日。
本来なら仕事も休むのが良かったのでしょうが、どうしても外せない業務もあり、月曜日から普通に出社しましたが…兎に角文字が見えない!ピントが合いづらいのもありますが、PCの画面がまぶしすぎて見えません。光量を最低まで落としてもまだきつい…なんとかごまかしながら仕事をこなしていました。
このまぶしさは1週間もすれば気にならなくなってきました。
他の体験談でよく見られるハロ・グレアについて私は気にならず、若干光の輪が見えるかな?程度でした。
8日後~6週間後
本来1週間程度で保護用のコンタクトレンズを除去出来るのですが、私は右眼の上皮の治りが少し遅く、結局2週間かけてコンタクトレンズを除去しました。この時点の視力は両目0.5程度。
術後6週間目の1か月検診(2週間でコンタクトが取れてそこから4週間後)の視力は両眼とも1.5。
上皮も綺麗に再生し、問題無しと診断されました。
最初の2週間は視力の回復も遅く、失敗したんじゃないかと不安に思ったりもしましたが、幸い無事成功したみたいです。
雑感
10歳から眼鏡・コンタクトで生活をしていましたが、国内外の出張や朝活、そして万が一深夜災害に巻き込まれたら…等と考えていました。
数十年ぶりの裸眼生活は本当に快適です。
特にUVカット眼鏡も不要な夜は完全にストレスなく生活するこtができます。
ラゼックを受けて気付いたのが、普段の眼鏡やコンタクトが眼にかけていた負担です。眼精疲労からくる頭痛に悩まされる事が多く、ラセックを受ける決め手になったのは同じく眼精疲労と頭痛に悩まされていた弟が術後頭痛が無くなった、と教えてくれたからです。
手術後もデスクワークを続けていますが、眼精疲労は大幅に軽くなりました。
品川近視クリニックで行った事も幸いでした。
評判を見ると「受付の態度が悪い」「無理矢理手術を勧めてくる」といった低い評価もありましたが、私が受診した時はそんなことはりませんでした。
特に検査員の方については、「この人手術して欲しくないのかな?」と思う位に手術のリスクやデメリットについて説明していただきました。術後の診察での不安な部分も丁寧に説明いただき、本当に満足しています。
費用面で言えば全額で24万円を支払いました。定価28万円に対して、弟からの紹介チケットで4万円引いて24万円です。
他のクリニックの費用形態はわかりませんが、品川近視クリニックは手術費用に術後の検査費用、薬代全て込みで非常にわかりやすい形になっています。
この24万円を高いと感じるか安いと感じるか、ですが、例えばコンタクトレンズを使用している場合、1年間で大体28000円程度の費用がかかります。加えて眼鏡代と考えると、24万円は6~7年程度でペイでき、加えて備品を揃えたり、日々のメンテナンスを考えたら非常に有利だと思い、実際に手術をして、「もっと早くやっておけば…」と思いました。
一方で手放しにお勧めできない理由は、やはりリスクです。昔実際にあった集団感染症や過矯正等もありますが、そもそも「どれくらい見える様になりたいか」「どう見えているか」は定量化できる物ではありません。過度に期待してそれほどでもなかった、術後のメンテを行って不具合が出た等について責任が取り切れないからです。
私から言えるのは「私はやってよかったよ」という事だけです。
但し、近視矯正手術を受けた後の近視の戻り、という不安もまだあります。
近視矯正手術後、10年後に視力1.0以上をキープできている割合は39%、だそうです。
お金を払ってリスクを負って得た視力ですから、今度こそ目を大切にしようと思い、日頃の生活で眼に負担をかけない様、注意をする様になりました。
ご拝読ありがとうございました。
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