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無気力なわに:聖書をめぐる旅 4/25

4/25(月)
 人間は見た目に影響されやすい存在です。強そうに見えるワニですが、その内面は外から見えません。地上では強そうに目るエジプトに頼ろうとするイスラエルの民に、神様は忠告しています。見えない神様を信じることは、難しいですが、心の目が開かれる必要があります。 

イザヤ書30章 

1主は語ります。
「ああ、逆らってばかりいるわたしの子どもたち。
おまえたちは、わたし以外の者なら、
だれの忠告でも聞く。
しかも、これだけはしてもらいたくないことを、
平気でする。
不信者と手を結び、罪を重ねる。
2わたしとは相談せず、助けを求めてエジプトへ下り、
ファラオの保護をあてにした。
7エジプトは助ける力もない。
わたしはこの国を、『無気力なわに』と呼ぶ。
15イスラエルのきよい神、主は、こう語ります。
「わたしに立ち返り、わたしの助けを
待ち望みさえすれば、おまえたちは救われる。
心を落ち着けて信頼することが、
おまえたちの力となるのだ。
ところがおまえたちは、そうしなかった。」
31主は恐ろしい声で、
以前は懲らしめの杖の役目をした
アッシリヤ人を罰するのです。
32彼らが打たれるたびに、主の民は音楽を奏で、
歌を歌って喜びます。
33アッシリヤのためには、
ずっと前から火葬のたきぎが高く積み上げてあります。
主の息が吹き上げる火山の火のように、
たきぎの山を一瞬のうちに燃やしてしまいます。

 神様の忠告は、目先の強さに目を奪われるなということです。
イスラエルがここに至ってエジプトの軍事力の強さに頼ろうとしています。
しかし、主はエジプトのことを「無気力なワニ」と呼んでいます。
強そうに見えるけど、戦う気力がないということかと思います。
神様が求めているのは、主である神様に立ち返ることです。
敵が目の前に迫ると、心が穏やかでなくなります。
そして、いてもたってもいられなくなるのが人間の本質です。
しかし、神様の答えは、神様に立ち返り、神様の助けを待ち望むこと。
心を落ち着けて信頼することが、あなたの力になると。
そして、あのバビロンをも滅ぼす強力な国アッシリアですら、薪の山のように主の息で燃やされると。
私たちが頼りにしているのは、地上の軍勢ではなく天の軍勢です。


イザヤ書31章

4-5しかし主は、こう語りました。
「ライオンが羊をかみ殺すときに、
羊飼いの叫び声や騒ぎなど気にもかけない。
さっと襲いかかって一気に食べる。
同じように、シオンの山の上で戦うわたしは、
おびえて逃げたりはしない。
わたしは天の軍勢の主だ。
鳥が巣の上を飛び回るように、
エルサレムの上空を舞う。
こうして都を守り、救い出す。」
8アッシリヤ人は滅びますが、
人の剣によってではありません。
「神の剣」が彼らを打ち倒すのです。
彼らはあわてふためいて逃げます。
屈強な若者は奴隷として引かれて行きます。
9「イスラエルの軍旗を見ると、将軍たちさえ恐れて身震いし、
一目散に逃げる」と主は言います。
神の炎が、赤々とエルサレムに燃え上がるからです。

 ユダの獅子という言葉があるように、主なる神様はライオンのように戦われる方です。
百獣の王に例えられる神様ですから、このライオンがとびかかった時は敵はひとたまりもありません。
そして、神様は鳥が巣の上を飛びまわるように、エルサレムの上空を守り、救い出す方です。

 エルサレムの守りを見る時、クリスチャン一人一人に与えられている神様の守りを思います。目には見えなくても、神様の遣わした天使が守っているように思います。アッシリアを滅ぼした神の剣のように。

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