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アジャイルコーチ雑相 #2

 あこがれの洋さんとの2回目の雑相(雑談&相談)。RSGT2021のTシャツを着て登場の洋さんに、RSGT2023のプロポーザルが採択おめでとうございますの話からスタート。今年で7連続登壇とのこと(すごい)。
 そして内容ですが、今回は結構、僕の悩み相談が中心になってしまったんですが、内容を整理しながら書いていきたいと思います。

コーチスタイルの話

 いきなりですが、僕からみると、洋さんはすごく今を楽しんでいるように見えたので「苦しかったときや、焦っていたときはないのですか?」という質問をしてみました。
 予想に反して、数年前までは自分のコーチスタイルに悩んでいたとのこと。加えて、周りの仲間や師匠がいつも導いてくれて、大分軽くなったが今も悩みとは共生しているとのことでした。そして、こんな趣旨の話をしてくれました。

 ある一定のレベル以上になると、技量の差はクライアントにとっては問題にならないことの方が多い。なので、その差分を見つけて嘆いているよりも、自分のスタイルを見つけて、そこに磨きをかけていったほうがいいということに気づいて楽になった(趣旨が伝わりやすいように、発言とは表現を変えて書いています)

 確かに、ある一定のレベルを超えた時点で、誰かからの評価のために技を磨いていくのではなく、自分自身の納得のために技を磨いていくようになるし、自分自身でもプライドのためにやり切る線を決めているところがある。とすると、その差分は悲観するものではなくて、自分自身の納得感を高めるものになる、ということに気づけたことは、コペルニクス的転回でした!

線引きの話

 僕自身、コーチという仕事の枠組みに迷っているところがあることもあり、次に仕事のやり方のお話をさせてもらいました。
 たとえば、アジャイルコーチで支援に入るときに、コーチ以前の状態であれば、僕はスキルを教えるようなトレーニングや課題だけではなく解決方針を提案するようなコンサルティングも組み合わせてしまうんですが、コーチとして関与するのであれば、もっと忍耐強く待つべきなのはないだろうか、との懸念を持っていました。ここまで話したところで、こんな会話が入りました。

洋さん「目的はどう置いているの?」
ぼく「いつも相手が独力でできるようになることを目的に置いています」
洋さん「それなら、同じじゃない」

 補足すると、洋さんは「目的に忠誠を誓う」と言う言葉を大事にしていて、その言葉を中心にバランスをとることが多いとのこと。むしろ、積極的に介入していくほうで、そこに強みを持っているとのこと、有効だと思う手段は使っていく、しかし、目的から外れないように留意する、というお話をしてくれました。

らしさの話

 ここまで来て、もうひとつ最近自分が気になっているトピックを聞いてみました。

ぼくからみたら、洋さんらしさは、「アジャイルコーチの圧倒的な経験値からバランスを踏まえた現実解をくれる」とか「人におもねらずに、波風がたつのも恐れずに言うべきことを言ってくれる」とか、厳しくも頼りがいがあるという「らしさ」を感じるのですが、ふと、自分をふりかえったときに、それは何なのか?そして、あったとしても自分の好きなこととうまくつながっているのか、という疑問が湧いてきています。そのへん、どんなふうに意識しているのか、を聞いてみたいなぁと思いました

 すると、「お客さんから言われて嬉しかった言葉はある?」との問いをもらいました。

 思い出してみると、「既存の枠組みを無視して、必要なところにアプローチして問題解決に導いてくれました」とか「紺野さんとだからこそやりきれたと思います」とかの自分が見えてなかった姿、ありがたくて、嬉しい言葉が思い浮かんできました。泥臭いことも厭わずにやり切る、とか、問題解決に貪欲、とか、自分らしさが垣間見えた瞬間に「あれ??」という気づきも得ることができました。

不自由なフィルターで検閲している

「自分らしさ」を感じていると同時に、「これでいいのだろうか?」という問いも発していることに気づきました。

 「これで良いのか?」と問う目的は、どうやら2つありそう。
 1つは安易な方向に流されないようにするための自己抑制を効かせるための検証。こちらは健全。
 もう1つは不安を解消するため。どこか既存の評価軸を用いて正当性を得ようとしている。もっというと、誰からの言葉で自分らしさを語ろうとしており、あるはずがないものを探そうとする行為なので、相当不自由な足かせになっているなぁ、という気付きありました。

おわりに

 ほんと、終始、悩み相談になってしまって、申し訳なかったのですが、おかげさまで、本当に良い気づきを得ることが出来ました。もしかすると同じような悩みを持ったコーチがいるかもしれないので、記録を共有します!!

「コーチのスタイル」とか「そのコーチらしさ」は、「こうありたい自分」と「そう見えている自分」から、実はもうそこに在って、不安と向き合いながら少しづつ、発見していくだけなのかもしれない

今回の雑相の気づき

 あぁ、次回はコーチの視野を深めたり・広げるための話ができるように、トピック整理しておこう!!


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