日々デッサン

きょうの日記を書いている。

いつか書く小説を自在に書くために、日記を書いて訓練している。脳内の中の妄想をそのままテキストに変換できたらどんなにいいだろう。まさか。そんなことはあり得ない。でも、百年先の世界ではそんなアプリやツールが完成しているかも知れない。人間は楽したい生き物だ。しかし、そんなものが出来る気配はなさそうなので仕方なく日記を書いている。

 近所の桜がすべて散ってしまった。あたりには花見客の残したゴミとPINKの桜が落ちている。わたしは足を伸ばし、桜の花びらを蹴散らした。空を見上げると、何もない暗闇の中で桜の木がどっしりと立っていた。



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