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タイ北部の瞑想寺「Wat Pa Tham Wua」での7日間の修行を通しての心境の変化

こんにちは!
半年前に会社員を辞めて世界を旅しているはじめです。

今回はタイ北部にある瞑想寺「Wat Pa Tham Wua」での7日間の瞑想修行の振り返りとして、私自身の前後の心境の変化についてまとめます。

「そんなん人によるやろ…」

と思うかもしれませんが、7日間も続けるとどうなったのか、
「もう嫌だ、、帰りたい」と思ったのか
「もっと続けたい!」となったのか

少しでも興味の湧いた人は読んでもらえると嬉しいです。

それではいきましょう!


そもそも1週間どんな生活リズムだったの?
↓を読めばわかります!


瞑想の2つの目的

そもそも瞑想って…?ChatGPTさんに(コッソリ)聞いてみました。

瞑想とは、内面に集中することで心を落ち着かせ、意識を高めることを目的としたプラクティスです。瞑想は様々な形式があり、呼吸法や冥想、歩行などが含まれます。これはストレスの軽減や心と身体のバランスの追求などのメンタル・フィジカルのメリットがあるとされています。

ChatGPTより

とのことです。
心の落ち着きや意識を集中させることを目的とした訓練だそうです。

修行の最中にモンク(修行僧)の方のお話を聞く時間があったのですが
ある日、モンクの方が僕たちに説きました。

「瞑想には2つの目的がある」

その2つとは、、
「マインドフルネス」「コンセントレーション(集中)」です

ぼく「なるほど…?」

モンクの方のお話は以下に続きます。


マインドフルネス

歩行瞑想です

マインドフルネスとは、現在の体験に対する意識的な注意を増やすことを目的とした心理学的アプローチです。これは、ストレスや慢性的な不安を軽減すること、意識的な選択やコミュニケーション能力の向上、そして身体的な健康改善などのメリットがあると考えられています。マインドフルネスは、瞑想の一種であり、瞑想や呼吸法、ヨガなどと組み合わせられることもあります。

ChatGPTより

モンクの方が言うには、
「マインドフルネスとは、ありのままを感じることだ」と。

五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に集中し、第六感(心の中)にどんな感情が生まれるのかを自分の中で感じること、だと説いてくれました。

そして、マインドフルネスの修行には「歩行瞑想」が最適なのだ、と。

歩行瞑想とは、2秒に1歩くらいのペースでおよそ1時間歩き続ける修行です。

ゆっくりすぎてしんどそう、、、いやいや!
むしろ「歩く」という行動にものすごく集中できます。

この時は、五感をフルに使ってありのままを感じます。
そして自分自身の心がどう動くのかを感じます。

朝は冷たい風、昼は暖かい風を感じ、足の裏からは冷たさと若干の痛み、森の中では木々のにおいや鳥の鳴き声を感じます。
そして、視覚は森、池、岩など目の前の景色の情報を受け取ります。

目を閉じて行う瞑想と比べて、視覚からもさまざまな情報が入ってくる分、マインドフルネスの訓練になる、と教わりました。

ですが、この自分自身の心がどう動くのか、という点において1つの注意点があるとモンクの方は言います。

それは、
「心と身体が離れていないか?」
という点に注意してほしいとのことです。

例をあげて説明すると、
『歩行瞑想中に、かわいい(かっこいい)人が目線の先にいて、かわいい(かっこいい)なぁ〜と心が動く』

これはマインドフルネスではありません、と。

なぜなら、「身体(歩いている)」と「心(かわいい人に意識)」が離れてしまっているからです。
歩きながらに、意識は別の人の方へいってしまっているのでマインドフルネスとは呼べないそうです。(ながらスマホみたいな例えも話していました)

あくまで「歩く」ということに集中して、意識がそこから離れないようにするべきだと話していました。

他のことは考えない。
ただ、感じるのだ、と。


(ちなみに)ぼくはというと…
この話を聞いたのが4日目くらいで…
それまでは、思いっきり他のこと考えながら歩いていました(笑)

歩きながら、、
今日はなんの本読もうかなぁ、とか
日本に帰ってから何をしようかなぁ、とかとか。



コンセントレーション(集中)

瞑想中とは違いますが、瞑想もこんな感じです

コンセントレーションとは、集中力、注意力、集中することを指します。これは、タスクやアクティビティを実行する際に、他のことから分散しないように意識的に注意を向けることを意味します。コンセントレーションは、学習や作業、スポーツなどのパフォーマンス向上、そしてストレスの軽減やメンタル・エネルギーの最適化などのメリットがあると考えられています。

ChatGPTより

これは、上記のマインドフルネスに比べて理解しやすかったです。

言葉通り「集中」

瞑想や座禅にぼくが抱いていたイメージと同じでした。

そしてこれには「座り瞑想」が最適である、と。

目を閉じて行うため、視覚からの情報はありません。
その分、自己の内面と向き合えるそうです。

ぼくが今回の修行で行った座り瞑想の方法を紹介します。


  1. 楽な体勢をとって座り、目を閉じる

  2. 意識的に全身の力を抜いていく

  3. 順番は頭の上から足の先まで(目、鼻、口、首、右肩、右肘、右手(反対も)、胴体、右尻、右膝、右足先(反対も))

  4. 残った意識は鼻先に留めておく


とのことです。

そしてもう1つ、モンクの方の語るアドバイスに
「コンセントレーションのための呼吸法」というのがあったのでそれを紹介します。

呼吸をカウントしながら呼吸に集中していくという方法です。
息を吸い、お腹を使って長く息を吐く。
(たぶん腹式呼吸のことを言っていました。)

これをカウント「1」として、100までカウントできれば大体8分。
最初は、10まででも良いので徐々に集中してカウントする数を伸ばしていくんだ、と。


(ちなみに)ぼくはというと…
「座り瞑想に入る方法」については、かなり良い感触でした。
身体の順を追って脱力をしていくことで、完了した時には意識がまとまっている感覚、というか1つに集中するってこういうことなのかなっていう実感が持てました。
「呼吸をカウントする方法」については、かなりキツかったです(笑)
途中で、鳥が鳴いてるなぁ〜とか、フッと思ってしまって、あれ??何回までカウントしたっけ???みたいなことが何度もありました…


7日後の心境変化

芝生の上で陽の光を浴びるこの時間が本当に最高

7日間毎日、瞑想をして「マインドフルネス」と「コンセントレーション」の訓練をすることで、ぼく自身に起こった心境の変化についてまとめます。


結局、慣れが大きい

まず1つ目は「慣れが大きい」
至極当然のことだと思います。

この短い7日間で

悟りを開いた、、!
集中力が上がった、、!

とかを言えるほど、キツい修行をこなしたわけではありません。
(実際、他の瞑想寺と比べるとかなり規律もゆるいそうです)

「集中する訓練」を続けた結果、慣れて効果を実感しやすくなりました。
シンプルにこれが一番大きいです。

座り瞑想中に曲げてるヒザが痛いなぁってのが、慣れてそっちに意識がもっていかれなくなったり

歩き瞑想中に足の裏が痛かったのが、慣れて他の景色や気温などについても感じることができるようになったり、、

まずはこれが大きい変化、です。


心地良いと感じることが増えた

歩行瞑想中。土が冷たくて気持ち良い

2つ目は「心地良いと感じることが増えた」です。
これはかなり自分の中でも面白い変化でした。

前半の1〜3日目、特に上記の「慣れ」を感じる前は色んなことが気になっていました。

例えば、

・SNSが気になる!!
この機に自主的にデジタルデトックスをしていたのですが、スマホが気になってしょうがなかったです笑。このことはまた別の機会にも詳しく…

ただ、後半になるにつれて「心地良い感情」が自分の「気になる!!」を上書きしてくれて、上記のことに全く気が散らなくなりました。

(全く、は少し言い過ぎかもしれませんが…笑)

マインドフルネスを意識するようになってからですが
日向ぼっこをしていて「あったかい」とか、ゆっくり座っている時の「風が涼しい」っていう心地よいって感情が先に湧いてくるようになりました。
なので、この時にようやく「SNSをチェックする」ことが気にならなくなりました。

今までは、
「気になるけど見れない…」

だったのが

「見ないと決めた、それだけ」

と自分の中で変わっていきました。

というか、そもそも太陽の光を浴びたりして心地良い感情に満たされていたので、SNSのこととか頭から離れていました。なので上記の変化というかこの言語化は完全に後付けです(笑)


楽しいはあっという間、を意図的に

3つ目は「楽しいはあっという間、を意図的に」です。

どういうことかと言うと、序盤に自分が気になる!になっていたことはSNSの他にもありました。

それは…
・時計が気になってしょうがない!!
ご飯までまだこんなに時間ある…とか瞑想長すぎる…とかです。

これを読んでいる方の中に、こんな経験がある方はいませんか?

つまんない授業の時間は全然進まない、暇すぎるバイトは時間が長く感じる、とか。

逆に、これもあるあるだと思うのですが、
楽しい時間はあっという間に過ぎるな、とか思ってことはありませんか?

これと同じように最初の方は、集中が途切れると瞑想が無限にも感じる苦痛の時間になることもありました。。

ただ、この時計が気になる!ことも、目の前のことに集中できるようになってからは変わりました。

まあ100%集中できるようになったのか、と言われると実際には無理だろうなとは思うのですが、この7日間で「マインドフルネス」と「コンセントレーション」を学び、感じたことがあります。それは、、

「楽しい時間はあっという間」を意図的に作り出す訓練をしていたんだ、ということです。

マインドフルネスはありのままを感じる瞑想法。
そしてコンセントレーションで意識的に1つのことを考える。

実際に、期間が後半になるにしたがって
瞑想の時間はあっという間に感じるようになっていきました。

なんなら、
えっもう終わり?!全然時間経ってなくない??!
(決して寝てたとかじゃないですよ笑)

と、楽しい時間に感じることと同様の感情になっていました。

普通に考えたら座って目を閉じた後に楽しい!の気持ちになることはなかなかないと思います。

このことから、「マインドフルネス」と「コンセントレーション」の2つを意識することで意図的に「あっという間に時間がすぎる」の状態を作れるのだと感じました。

(逆に言えば、楽しかった時間ってありのままを感じて、集中している、まさしく「マインドフルネス」と「コンセントレーション」なんだな〜と。)


感謝が湧いてくる

寝床まで提供してもらってます

最後は「感謝」です。
この瞑想寺は基本的に全てが無料です。
そのため「衣・食・住」を気にすることなく瞑想に集中できます。

冷静に、これってとんでもないことですよね。
何もしてない、瞑想しかしていないのにご飯が用意されてくる。
シンプルにすごすぎる環境です。

現在、旅をしていて宿を日ごとに移り歩く生活をしているので余計にありがたみを感じました。

感謝の気持ちを持ち、毎日を過ごしました。


最後に

冒頭にお話しした、7日間も続けるとどうなったのかですが…

「もう嫌だ、、帰りたい」と思ったのか
「もっと続けたい!」となったのか

結論:「もっと続けたい!」と思いました!
「あっという間」を感じるようになってからの1日は本当に早かったです。
なので7日間は本当に短かったなと思います。。。


いかがだったでしょうか?

前半部分は、モンク(修行僧)の方からのお話を元に「マインドフルネス」と「コンセントレーション」についてまとめました。

後半部分は、ぼく自身が感じた7日間の心境の変化と、自分なりの解釈をまとめました。

解釈についてですが、これは決して答えではありません。
あくまでぼく自身が感じたことなので、他の参加者は全く違うことを思っているのかもしれません。

もしかしたら、モンクの方のお話の部分も英語で意訳があるので間違ったことを言っていたらすみません、、ご了承ください。(大きくは外れてないとは思いますが…)

これを読んだ方が1人でも瞑想って気になるな…
ってなってくれたら嬉しいです!

あともう少し、紹介しきれていない瞑想寺「Wat Pa Tham Wua」についてのnoteを更新するので、楽しみに待っていてください。

ではまた!


前回のnote「瞑想寺への行き方と1日のスケジュール」はこちら


時間のない方はこちら「1分でわかる瞑想寺の1日スケジュール」


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