第44話 思い出の沖縄をもう一度 『明星沖縄そば』
沖縄。いつ聞いても素晴らしい響きだ。初めて沖縄を訪れたのは18歳の時。当時通っていた学校の実習で一人はじめての飛行機に乗って、初めての地を訪れるという経験をした思い出深い地である。
その時にすごした寮が首里城のすぐそばで、勉強はともかく、夜の首里城の周りをのんびりと散歩した思い出がよみがえる。
約1か月の一回目の沖縄滞在の時にはゴーヤのうまさを覚えた。
二回目の沖縄旅行は嫁さんとの旅行の時だった。台風で帰りの飛行機が飛べず、空港内で時間つぶしに入った店のソーキそば(沖縄そば)がめちゃくちゃうまかったのが印象に残っている。
独特の風味を持ったスープに不規則な太さの麺、それに骨付きのソーキ(スペアリブ)の乗った沖縄そば。それを食べた時に本当に感動した。
ちなみに3回目の沖縄旅行では豆腐ようにはまった。
そして旅行あるあるだと思うが、お土産に買ってきた現地のうまいものを、家に帰って食べてみると「あれ?こんなものだったかな」と思ってしまう。あれだけうまく感じた豆腐ようがそれだった。
今日は沖縄そばを食べたいと思う。
沖縄そばの思い出を再現してくれるのだろうか。それとも「あれ?」と思ってしまうのだろうか。
ローソンでは沖縄フェアが行われている。ローソンの沖縄出店25周年なのだそうだ。
選んだのは『明星 沖縄そば』だ。
「首里城復興応援~売り上げの一部を寄付します」とのこと、ぜひ協力したい。
さてそれでは開封する。タテ型カップめんなので小袋はなしだ。
かやくはなかなか盛沢山。豚肉、たまご、かまぼこ、ねぎ、紅ショウガだ。ふたを開けると麺が隠れるくらいたっぷりと入っている。
さっそくお湯を注ぎ3分を待つ。
まぎれもなく沖縄そばの香りだ。懐かしい。
いつもの通りスープからすすってみる。カップに書いてあるのは「かつお昆布、豚だし」だそうだ。薄茶色のスープを一口すすると沖縄の思い出がよみがえってくるようだ。だしのおいしさ、それに紅しょうがの香りがいい。
麺はどん兵衛風の平麺だ。なかなか存在感があり食べ応えがある。僕が食べたお店の麺は太さがまちまちで、いかにも手打ちの感じだった。その存在感とはやはり比べようもないが、しっかりとボリューム感があるのはうれしい。そして、かやくも程よく絡まり、スープもしっかりとホールドしてくれる。
そういえばカップ麺のレギュラーメニューで、沖縄そばはあっただろうか。ご当地ラーメンの有力選手だと思うが、あまり店頭で見かけない。リアル再現とかしてくれたらすごくうれしいのにな。
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