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第10話 名わき役の海苔とほうれん草。あっさり食べられる「横浜とんこつ家」

今回2品目となるニュータッチ凄麺のシリーズ。今日は横浜とんこつ家豚骨醤油味をたべる。

第1話で食べたヤマダイのニュータッチ凄麺シリーズでは、「ご当地シリーズ」として、全国20カ所以上のご当地麺のラインナップがある。何度も書いているが、このコロナ禍で全国津々浦々の味を家にいて楽しめるのは幸せなことである。お取り寄せと身構える必要もなく、いつものスーパーに行けばそれらは並んでいる。ここはその地に思いをはせながら味わってみたい。

この横浜とんこつ屋ラーメンは「家系(いえけい)ラーメン」と言われるラーメンの一派らしい。家系ラーメンとは・・・

1974年創業の「吉村家」(神奈川県横浜市)を源流とするラーメン店の店舗群、或いは「吉村家」に類似する濃厚な豚骨醤油ラーメンのジャンルを指す名称。(中略)元々は吉村家から暖簾分けおよび派生したラーメン店により広まったもので、屋号に「〜家」(~や)が多かったことから、家系(いえけい)という通称で呼ばれるようになった。

wikipedia

豚骨醤油ラーメンといえば第8話で食べた和歌山ラーメンを思い出す。どう違うのかも含めて、今日も味わってみたい。しかし、いつもながら職場で食べる食事はあわただしく、集中できないのがつらい。

パッケージに書かれている「鶏油(ちーゆ)」が気になったので調べてみた。その名の通り、鶏から抽出された油で、ラーメン屋などで仕上げに使用される、香ばしく深みのある味が特徴とのことだ。自宅で鶏油をとるときには鶏皮とネギを一緒に炒めてとるようだ。

さっそく開封してみる。小袋は3種類。レトルト飲食店を経営している知人の話によれば、それぞれの具材を別にパッケージするのには味のまじりあいを避けるためなど、こだわりがあるそうだ。カップ麺も全部一袋に納めてしまわないのは、ちょうど食べるタイミングで一番おいしくなるように計算しつくされているのだろうと思う。この商品の特徴の一つは食べる直前に乗せる海苔がついていることである。この家系ラーメンは海苔3枚のトッピングがついている。さっそく・・・かやくを入れてお湯を沸かし注ぐ。

忘れずにフタの上に液体スープをのせる。フタから香るのはほうれん草の香りか。きっかり5分待ち、蓋を開ける。お湯の中でほどけたほうれん草の上に液体スープをかける。ねっとりとした茶色いスープからは香ばしい醤油の香りが漂う。そして透明の油が続く。これが鶏油(ちーゆ)か!少し癖のある酸味のある感じがする香り。

・・・ここで「外線です」と・・・どうやら患者さんの家族らしい。「このタイミングで・・・クレームでなければよいが・・・」と内心思いながら電話に出る。面会についての問い合わせで安心、一通り説明を伝え、ほっとして再びふたを開け、スープを溶かす。白濁した薄茶色のスープからは食欲をそそる香りが漂う。

さっそくスープを一口すすってみる。マイルドな口当たりでそのままの優しさが口の中に広がる。醤油の香りの割に塩味は軽く、あっさりとしている。以前食べた同じ醤油とんこつの「和歌山ラーメン(第8話)」に比べて、かなりライトな味だ。

さて、麺を食べてみよう。ニュータッチ凄麺は「第一話」で紹介した通り、ヤマダイ食品さんのブランドで、僕にとってはとても好みで信頼できる麺だ。平打ちの麺はモチモチの歯ごたえ。他の方のブログでは、この海苔で麺をくるんで食べるとのことだった。早速やってみる。まだわずかに張りの残った海苔の歯ごたえと香り、それに醤油とんこつの麺に独特なアクセントを加えてくれる。海苔は3枚、時間をおいて食べていったが、やはり好みは海苔の張りがある最初のほうだ。後になると海苔がほどけてべったりとしてしまう。それを混ぜてしまうなど、いろいろと食べ方はあるかと思うが、僕自身は時々一枚ずつ入れて麺と一緒に食べる味変アイテムとして食べるのがいいように思う。皆様からのおすすめの食べ方も教えてください。

このあっさりとしたスープは比較的罪悪感が低めだ。ついつい、もう一口とすすんでしまう。スープ自体がすっきりとしているし、トッピングのほうれん草の苦みが、油の風味の中ですっきり感をきわだたせてくれている。それをいいことに今日もほとんどスープを飲み干してしまうのであった。

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