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7.8. 火山噴火による被害

火山噴火は、近くに人が居たり、農地や住宅があると、大きな被害をおよぼします。火山の火口近くでは、大きな噴石が飛んできます。2015年の御嶽山の噴火では、噴石による被害などで58名の方が無くなり、5名が行方不明です。火口の溶岩が崩れて麓に流れ下る「火砕流」や岩石と土が一緒に流れ下る「土石流」も大変恐ろしいです。1900年から1995年にかけて、長崎の雲仙普賢岳では、38回の土石流と7回の火砕流によって、死者41名、行方不明3名、建物や農地にも多くの被害が出ました。火山は、溶岩や火山灰、火山ガスを噴き出します。溶岩は到達する距離が限られていますが、火山灰は空高く舞い上がり、広域に被害を与えます。大気中に広がると飛行機の運航にも影響が出ます。二酸化炭素・硫化水素ガス・亜硫酸ガスなどの火山ガスは、人体に悪影響を与え、しばしば死に至ります。1997年には青森県・福島県・熊本県において死者を含む火山ガス事故が発生しました。


火山噴火に伴う被害(火山災害)の可能性
鹿児島県HP https://www.pref.kagoshima.jp/aj01/bosai/sonae/sonae/c-sonae-kazan.html