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4.6. 月の誕生

地球と月は、ほぼ同じ材料でできていますが、月は地球の内部にある鉄のかたまり(核)がありません。その月ができたのは、地球が誕生して間もない頃でした。地球の10分の1程度の星がぶつかってきて、地球の一部とぶつかってきた星がバラバラに飛び散り、地球を円盤状に回っているうちに集まってきて、月になったと考えられています。熱い粒子が冷えて円盤から月ができるまでにかかる時間はわずか1ヶ月ほどだったと考えられています(国立天文台HP)。月の誕生には、これまで、地球が回転して一部だ飛び出した分裂説、他の天体が重力で引き寄せられた捕獲説、地球と月が同時に生まれた兄弟説などいろいろな説が考えられてきました。しかし、月と地球は同じような岩石で出来ていることや、月の重さが地球の100分の1程度であること、回転の勢いが大きいなど、現在の月の特徴をすべて説明できる上記の説が有力とされていて、ジャイアントインパクト説(巨大衝突説)と呼ばれています。