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犬愛は無限大!ペットライター今崎湘子さん ~人と動物がともに幸せに暮らせる社会をめざして~

この記事はライターゼミの『インタビューライター養成プロジェクト』にて書いたものです。このプロジェクトでは、ゼミ生が相互にインタビューを行い、数人が同一音源を基に記事化しました。

今崎湘子さんは、犬が大好きなペットライター。人と犬とがお互い幸せに暮らすヒントとなる記事を中心に執筆しています。湘子さんがペットライターとして活躍している背景や、勉強中の資格のことなどについて紹介します。

今崎湘子さんのプロフィール

大学では英語を専攻、銀行に8年間勤務経験あり。
2020年12月よりWEBライターとして活動開始。
得意ジャンルは、ヘアスタイル、ペット(とくに犬)。

ペットフーディストの資格を取得し、ペットライターとして活躍中

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――現在どのような記事を書いているのですか。

WEBを中心に、ペット、とくに犬と人との暮らしを豊かにするような記事を書いています。
2021年2月にペットの栄養管理についてアドバイスできる「ペットフーディスト」の資格を取得しました。「国際食育薬膳師」の資格とあわせて、犬の食べ物や体質改善についての提案をしています。

たとえば、子犬と老犬では必要なエネルギーは違うんですね。年齢に合わせてどんなものを食べさせたらよいのか、あるいは、ドッグフード以外に食べさせられるものは、など、西洋医学と東洋医学両方の視点からお伝えしています。

――ドッグフード以外にどんなものを与えたらよいのでしょう。

ドッグフードはもちろん犬に必要な栄養バランスを考えて作られているのですが、日持ちがするように水分を少なくしています。だから、別に汁物を入れて水分を取れるようにしたり、果物やトマトなどを食べさせたりするといいんです。

犬も人間と同じように熱中症になるので、とくに夏には気をつけたいですね。

――なるほど。そういったことを提案するのがペットフーディストの仕事なんですね。

そうですね。たとえば犬は、玉ねぎやチョコレート、にんにくは食べられません。人はよく噛んで唾液の中の酵素で消化しますが、犬の唾液には酵素がないので、噛まずに飲み込みます。

逆に、人は体内でビタミンCを合成できないので食品から摂るのに対し、犬は自分で合成できる。人と犬とは体が全く違うことを知って、犬の食事を考えてもらえたらと思っています。

犬との暮らしから学んだこと

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――これまでの湘子さんと犬との関わりを聞かせてもらえますか。

初めて犬を飼ったのは5歳のときです。それから16年間、まるできょうだいのように、ずっとそばにいてくれました。亡くなって初めて、自分が犬にどれだけ癒やされていたのかを知ったんですね。

その後、両親が引退した盲導犬を引き取ったのですが、盲導犬としてずっと人と一緒に過ごしてきたこの子は、留守番ができませんでした。それで、両親がいないときに私が預かって一緒に過ごしていた時期があります。

2年ほどでその子のお弔いをすることになったとき、たくさんの方がお花をくださり、パピーウォーカー(盲導犬となる予定の子犬を預かるボランティア)だった方も来てくださいました。この経験から、パピーウォーカーは離れていても一生の付き合いだとわかったんです。

それで私もパピーウォーカーになりました。毎月1回、トレーナーさんに指導を受ける教室があり、そこで教わったのが犬の行動学です。
犬は言葉の代わりに、体でサインを出しています。ブルブルしているのは緊張をほどきたいとき、あくびをするのは眠いだけではなくて相手に落ち着いてほしいと思っているとき。

人が犬の行動の意味を知れば、事前に犬が嫌がることを防げるし、犬の問題行動も起きなくなって、人も困らずに済むんですよ。

――なるほど。盲導犬と人との関わりについてもう少し教えて下さい。

盲導犬とユーザーさんは、パートナーとして活動する前に2週間くらい、一緒に生活してお互いの相性を見きわめます。犬は目の見えないユーザーさんの生活を手伝いますが、ユーザーさんは犬のシャンプーといったケアをしてあげる。

人と犬はどちらかが一方的に仕えるのではなく、お互いに支え合って一緒に生きていて、それが人と犬との幸せにつながる、そういう存在だと感じています。

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――湘子さんのおうちにも犬がいるのですよね。

今うちにいる子は、私の人生で5頭目になります。保護犬(飼い主の都合で捨てられた犬や迷子犬、飼いきれなくなって施設に持ち込まれた犬などのこと)の里親を募集するアプリを通して、推定5、6歳のトイプードルのメスの子を迎えました。

この子はよく吠える子でしたので、トレーナーさんから教わったことを思い返しながら、吠えを治すトレーニングをやっています。
この子がどうして保護犬になったのかはわかりませんが、人の都合で保護犬になる犬を少しでも減らせたらいいですよね。

――吠えを治すとは、具体的にはどうやるのですか。

吠えるのには2つの理由があります。要求吠えと、恐怖の吠えです。
たとえばオリから出してほしくて、吠えます。このとき、うるさいからとオリから出してしまうと、犬は吠えればオリから出られると学んでしまう。だから吠えているときは無視をして、吠えるのをあきらめたときにオリから出してあげる、そうやって要求吠えを減らしていきます。

恐怖の吠えの場合は、怖くないよって抱っこしてあげるとか、背中を触るよなんて一言伝えてあげるといいですよ。

目指すは動物ライター!さらに知識をつけるため勉強中

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――これまでに関わってきた犬たちが、湘子さんをペットライターにしたといえるのでしょうか。

そもそも、生まれつき犬が好きで、犬のために生まれたんじゃないかと思うくらいです。
銀行員で外国為替を扱っていた経験もあるので、金融系や英語関係の記事を書いたほうが単価もいいのですが、そのジャンルでは私よりもいい記事を書ける人がたくさんいます。

一方で、犬に関しては私は誰にも負けない。そして、私の記事で犬や人を幸せにできるかもしれないというのは、報酬以上に大きな喜びです。

また、ライターとして犬のために仕事をしている方と出会えるのも嬉しい経験ですね。犬のためのグッズを作るために起業した社長さんや訓練士さんなど、ライターだから近くでお話を聞ける、もう最高です

――ペットライターは天職ですね!これからどんなことを伝えていきたいですか。

そうですね。犬にはそれぞれ歴史や性格があります。たとえばレトリバーはもともと狩猟犬で、獲った獲物を運んでいたので、ものを咥えるのが大好きなんですね。だからずっとスリッパを咥えて走り回ります。

犬を家族として迎える前に、そういった性格や歴史を知っていてほしいと思っています。そうなれば、保護犬となる犬を減らせるのではないでしょうか。

――犬に関しての専門知識というのは、どのように勉強を?

獣医さんが開いてくださるセミナーに参加したり、Twitterで最新の情報を収集したり、競合も含めて5、6個のサイトのチェック、メルマガの登録などですね。また、愛玩動物飼養管理士の資格取得に向けて勉強中です。

この資格は、犬だけではなく動物全般、それも家庭動物や展示動物、畜産動物、実験動物などいろいろな動物を含んでいます。動物たちが苦痛なく過ごせているか、命を大切にしてもらえるかという部分の法律と規制、気をつけるべきところ、あるいはそれぞれの動物の特性などについて学んでいるところです。

学んでいくと、元々は犬が好きだったのですが、猫もおもしろいし、鳥もうさぎもかわいい、それぞれみんな特性があっておもしろい。ですので、これからは犬に限らず、いろいろな動物について書いていけるライターを目指していきたいと思っています。

(注:湘子さんはインタビュー後の2021年12月に、愛玩動物飼養管理士の資格を取得

優しい社会を願うペットライター

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動物と人とがともに幸せに暮らせる社会を目指して、抱負な経験と知識を生かして発信する今崎湘子さん。お話の端々から、犬や動物への大きな愛を感じます。動物が幸せに暮らせる社会は、人にとってもきっと優しいものになるのではないでしょうか。

今崎湘子さんのポートフォリオ

今崎湘子さんへのお仕事の依頼はこちらから

(インタビュアー:泉翔悟さん、2021年10月末)

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