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万博関連の商標を調べてみた話

大阪・関西万博が近づく

 2025年に、大阪・関西万博が開催されます。
 駅ではよく、ポスターを見かけますね。
 開催期間も決まって、近づいてきたと実感します。

 テーマは、少子高齢化社会を背景にした「いのち輝く未来社会のデザイン」です。

公式キャラ・ミャクミャク関連の商標

 公式キャラクターは、名前を「ミャクミャク」といいます。
 青い身体と、赤いリング状で目玉がたくさん付いたパーツが組み合わさった、不思議なキャラです。
 ユーモラスなデザインですね。

 「ミャクミャク」というキャラクター名とイラストは、2022年12月頃に登録されています。(それぞれ登録第6651183号、登録第6656708号)
 商標権者はいずれも、万博を主催する「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」です。

過去の万博のキャラは商標登録されている?

 過去の万博では、どうだったのでしょうか。

 2005年の「愛・地球博」の公式キャラクターは、キッコロとモリゾーです。
 黄緑色の小さな方がキッコロ、深緑色の大きな方がモリゾーです。

 「キッコロ」及び「モリゾー」の名前、並びに2体の並んだイラストが2003年頃に商標登録されています。
 商標権者は、「一般財団法人地球産業文化研究所」です。
 商標権は現在も存続しています。

 1985年の「つくば科学万博」の公式キャラクターは、コスモ星丸です。
 宇宙人とUFOが合体したようなデザインです。

 コスモ星丸のイラストは、1983年から何年かに渡り、複数が商標登録されています。名前の文字商標は登録されていません。
 商標権者は、「財団法人つくば科学万博記念財団」です。
 現在は、権利が切れています。

まとめ

 万博の公式キャラクターは3種類とも、万博開催前2年前から商標登録出願され、登録を受けています。
 公式団体が独占的に使えるように、また便乗して使う人を排除できるように、早くから商標権の戦略が行われていたことが、分かります。
 いずれにしても、大阪・関西万博が楽しみですね。

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