![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124256800/rectangle_large_type_2_98bed9454e681688c36030d67f578c1d.jpg?width=800)
長閑なコーヒーライフ。
飲めたものではなかった。全く美味しくない。
小学低学年の頃飲んだ、コーヒーという飲み物は吐き捨てたくなるほどに口には合わなかった。
入院していた小学6年生。その病院では、談話室で24時まで同年代と話すことが許されていた。
とはいえ、23時頃に睡魔に襲われる日々。1階の自販機へ、眠くならないと噂の飲み物を買いに向かう。
当時は美味しくなったが、カフェインという成分に頼ってみようと一旦信じた。
自分の金ではじめて買ったのは、サントリーの贅沢微糖。かつて飲んだ時より、甘さがあったので飲みやすく、毎日の入院で習慣化してしまい、退院してからも缶コーヒー生活が続いていた。
6年ほど経ち、専門学生の春。
中学からの友人の誘いでスタバのプレスコーヒーサービスを教えてもらう。それは自分で豆を選び、無料でコーヒーのパスポートを貰い、各種類のシールをそれぞれ貼り、聞けば詳しい店員さんが説明してくれるもの。
フラペチーノを飲みにしか行かなかった店で新たな楽しみを手にした。
はじめてのプレスは、苦かった。
ただ何種類も飲んでいくと、口に合うコモドドラゴン、東京ロースト、スマトラといった豆に出会う。
加えて、ペアリングと言う文化があることを教えてもらった。
東京ローストに対してシナモンロールのフードを合わせて食べた時、コーヒーの苦味をシナモンロールの甘味が中和した。
その日から、コーヒーパスポートに多くのシールが貼られていった。
専門二年。色彩検定の勉強でスタバに通っていた後、気づけばパスポートは3冊目に突入していた。
リワードも気づけば三度溜まっており、珍しいと言われる一杯無料になるレシートもその間に二回出ていた。
更に店員の1人と友人になる。彼は音楽に精通していて、コーヒーにも博識だった。そんな出会いもあり、コーヒーの本を何冊か購入し、プレスを入れる朝を楽しんだ。
コーヒーミルも空風珈琲さんで購入。私の、長閑なコーヒーライフが始まった。
ただ、私はカフェインと体が合わない。1日2杯以上摂取すると、お腹が痛くなってしまい、反応がアルコールと逆だったらどれほど幸せだとだったかと何度も悔やんだ。
大量には飲めないので、1日1杯が限界だ。
最近ハマっているLaufeyでもゆったりかけ流しながらその時間を大切に刻んでいこう。
忙しい時こそ、精神のために、ジャズとコーヒーのある長閑な休養に浸ろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?