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【004】「女子4連覇&男子2連覇」、そして「●●で銅」~続・全スポ「大阪市」選手団!

■かごしま大会メダル目標は「60」。獲得は「73」!

 10月に開かれた特別全国障害者スポーツ大会かごしま大会で、私たち「大阪市」選手団は、73個のメダルを獲得しました。大会前、白井幸太郎主将は「メダルの(目標)数は60個以上。頑張ったら、絶対にいけると信じています」と語っていましたが、はるかに上回る成績を収めることができました。

 73個の内訳は、個人競技で金40個、銀14個、銅17個。大会新記録は「7」個も出しました! さらに、団体競技では、バレーボール(聴覚障害)で女子が大会4連覇、男子も2連覇を達成し、二つの優勝カップは今、長居障がい者スポーツセンターで展示しています。

■御年80歳のメダリスト!

 大活躍した「大阪市」選手団ですが、その中でも、特にご紹介したいメダリストがいます。フライングディスク(FD)に出場した重山泰子選手です。距離を競う種目で27m30を投げ、見事、銅メダルを獲得しました。これだけでもすごいのですが、御年80歳! そうです。「80で銅」です!

 長居・舞洲両スポーツセンターの機関誌「センターだより」(2023年)12月号の表紙には、重山選手を大きく扱っています。編集作業中に紙面をチェックしていた長居SCのあるスポーツ指導員は「『80で銅』。81歳で、もっと良くなるかもしれないって、楽しみですよね!」と話していました。確かに!

■「二刀流」「三刀流」は珍しくない~全スポ選手たち!

 驚く方もいらっしゃるでしょう。全スポを目指す選手は、「ボウリングとサッカー」「陸上と卓球とFD」などなど、二刀流、三刀流は珍しくありません。重山選手はFDだけではなく、日常的に卓球もよくやっています。次に何の競技で全スポを目指すのか? 楽しみで、仕方ありません!

 詳しくは、長居、舞洲のスポーツセンターだより(2023年)12月号をぜひご覧ください。重山選手は、この号の最終面などにも登場しています。そのコーナーは、題して「100歳めざしてがんばります」。そうでしょうとも! 重山選手のトレーニングの様子は、長居障がい者スポーツセンターのYouTubeチャンネル「100歳めざしてがんばります! 重山 泰子さん」でも公開しています。

 全スポ「大阪市選手団」の成績は、長居障がい者スポーツセンター1階に館内掲示しています。え? 「センターだよりに載る『80で銅』の紙面イメージは公開しないのか」って? 安心してください! 準備できましたしてますよー!近日中に公開できるようになりますので、準備ができたら、次回に詳しく載せますし、こちらのnoteも更新して、12月号のPDFはこちらですへのリンクをるようにします

「かごしま大会」での大阪市選手団の活躍を伝える掲示=大阪市長居障がい者スポーツセンターで

■以下、余談ですが、「80で銅」ってどこからの言葉?

 ところで、「80で銅」って、どこから出てきた言葉か、ご存じでしょうか?「田村で金」「谷でも金」「ママで……」――。と言えば、中高年以上のスポーツファンなら、間違いなく分かるフレーズですよね? もちろん、ヤワラちゃんこと、柔道女子48キロ級の谷(旧姓・田村)亮子選手が獲得したオリンピックメダルのことです。

 でも、同僚の若い指導員と話していたら、「いやあ、初めて聞きましたあ!」ですと! そうかあ、知らないかあ。いちろー、58歳。改めて、世代間ギャップを感じた瞬間でした。

■「田村で金」「谷でも金」「ママで銅」、そして「パパも銀と銅」

 田村亮子さんは、16歳でバルセロナ1992オリンピックに出場して「銀」。続くアトランタ1996大会でも「銀」。2度の惜敗を経て、「最高で金、最低でも金」と明言して臨んだ2000シドニー大会で悲願の「金」を獲得し、「初恋の人に巡り合えた気持ち」という言葉を残しました。プロ野球・オリックス・ブルーウェーブ(当時)の選手だった谷佳知さんと結婚し、「谷亮子」として出場したアテネ2004大会で連覇を達成し、出産後の北京2008大会では銅メダルを獲得しました。

 実に、オリンピック5大会連続メダル。快挙を続け、私たちの年代のスポーツファンには、力を分け与え続けてくれた偉大な選手でした。また、佳知さんも、プロ野球のオリックスと巨人で活躍。オリンピックの野球日本代表として、アトランタ1996大会で「銀」、アテネ2004大会で「銅」を獲得しています。