学校の「クラス」ただ同い年の30人が1日8時間、休憩も食事も共に過ごさねばならない環境って結構地獄だなと思った話。

中学のウチの子はクラスが苦手であまり授業に参加できていません。いじめに遭ってる、勉強が嫌い、先生が怖いとかではなく「クラスが苦手」だそうです。今のところ1日6コマのいくつかに出席、他は別室リモートで授業に参加しているそうです。親の欲目かもしれませんが成績もそんなに悪くないです。

「ノリがうるさい」「授業に集中できない」が主な理由のようです。

当然先生方と我々両親で授業に参加できるよう話し合いを行い、より良い環境を整えて頂けるよう日々コミュニケーションを図ってはおりますが、たぶん改善は難しいだろうなと思っています。
先生方は、表では「本人に授業に参加してもらえるよう環境つくりに努めます」と仰ってますが、言葉の節々に「やる気と我慢が足りないよね」と言わんばかりの空気を醸し出してるのが見え見えです。まあ大人ならそう思うのは無理ないですかね。

不登校の子に対して「ここで我慢を覚えないと将来逃げ癖がつく」と説得する大人をよく見かけます。我が子にも似たような言葉をかけた人がいました。一見まともな言葉に感じますが考えると大人だって普通に逃げますよね。新卒が入社2日目に来ないとか聞くと「義務教育で我慢覚えてないじゃん」と突っ込みたくなります。
大人だって社会に適合するのは難しく、辛い通勤や複雑な人間関係、自己実現などに常に悩み、そして組織から離れていくのです。決してそれは逃げ癖ではないと信じています。今や組織側が離職者を減らそうと福利厚生の充実やリモート環境を整えたりと変革しているのです。

一方で学校や「クラス」という組織はどうでしょうか。
同年齢というだけの30人グループを1室に押し込み、ほぼ強制的に1日8時間を休憩も食事も一緒に過ごさねばなりません。大人社会から見ると結構異常な環境だと思いませんか?私だったら2日で息が詰まります。
その30人グループで生まれる複雑な人間関係を煩わしいと思うのは自然なことだと思います。我が子はその中で春から半年間よく耐えたと褒めてあげたい。

私は教育者ではないので専門的なことは分かりませんが、たぶん「クラス」という単位は管理者からすると管理し易いんでしょうね。嫌味ぽいですが、その中で適合できない人がいても1年我慢させ、さらに卒業させちゃえば永遠に問題は先送りできます。企業努力で改善しなくても数年待てば問題は勝手に消えるのです。

そうではない!という先生には是非とも「クラスに行かねばならない大儀」を示してほしい。

という冷めた目で見ると、我が子がクラスに行く理由はあまり無いように思います。あとは本人の意思を最大限尊重させたいと思った夜でした。





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