アスリートの洗練された動きについて
野球を観ていたら、活躍している選手たちは、大舞台に立っているとは思えないほど、落ち着いたプレーをしている。
派手なファインプレーばかりに目が行きがちだが、強いチームは、基本的なプレーを確実におこなっている。上手い選手ほど、たとえ難しいプレーであっても、なんなくこなしているように見せる。
埼玉西武ライオンズのショート、源田壮亮選手は、そのプレーがあまりにもなめらかすぎて、「たまらん」守備と言われる。それだけ基本的な動きが、洗練されているのだ。
また、サッカーのネイマール選手の脳が、運動中にどのような働きをしているか計測した実験がある。それでは、ネイマール選手含めて7人が、MRI内で右足首をまわし、そのときの脳の動きを計測した。
この実験の結果では、ネイマール選手の脳の活動が、もっとも小さかった。彼ほどのサッカー選手になれば、足を動かすのによほど脳を使うのかと思いきや、その逆だったのだ。
でもよく考えてみれば、うまい選手ほど、そこまで考えなくても身体を動かせるだろう。反復練習によって、無意識に運動できるほど、運動神経が効率化されているのだ。ネイマール選手も、基本的な動きは無意識におこなえるので、その分コート全体を考える余裕があるのだ。
このように、熟達したスポーツ選手は、基本的なことが非常にしっかりしている。その上でむずかしいプレーをおこなうことができるのだ。
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