短歌93
丘の上に天文台を作るから大切な誰かと来てほしい
アルゴリズム体操 生活リズムの違う皆さんと一緒
お姉ちゃんのXの投稿バズってる月明かり路地にくり抜かれてる
校舎裏、ありきたりなことに私は私を責めるのが好きだった
ポーチュラカ、それでも言葉にすることをあきらめないあたしでいるからね
望まれてなくてもきっと突きつける花を吐く銃 ただ きづいてよ
また今度虹の根元でも探しましょうと新橋駅で終える飲み会
僕になる過程できらきらしたままの左手を隠して新宿へ
どこからか空調の風どこかから一人称を私に変えた
イマジナリー桜何月でも舞ってこのままロマンスカーに乗って
桃色の明かり次々ひらめいて正気に戻ったら終わりだよ
美しいとそれを思った散る薔薇を心だと言い張って愛情
抱きしめて抱きしめないで白あげて私をずっと忘れないでいて
そういえば名月あけすけに僕らのことを言えたら嬉しいのかな
大人にはならないでいて涼風のJR乗り換え改札口
再会を未だに思う朝があるキバナコスモスぼうぼう咲いて
夕闇に私を見つけてしまっても電話番号を教えないでね
この街のあの街のすずらん通り太もも痒くてぼりぼりかいた
次々とお前が夢で増えていく正夢だったらすごくやだなぁ