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連作短歌

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記事一覧

【短歌】😇

飽和する幸せが蝕んでゆく?浅いポップな眠りの果てに さようならエッヂが効いてしまったらそ…

山形さなか
2週間前
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【短歌】だいだい

しがちかも、遠慮 苦しい下着しか売っていないと分かった日から 海に臨む暮らしで海に望むこ…

山形さなか
3か月前
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【短歌】□

五右衛門のパスタを箸で食べている従う郷がある冬の日に たぶんこれが正解なのにストローが容…

山形さなか
4か月前

【短歌条例】それが僕らのあかり

 新しい花火はここにいくらでもあるけれど、君を灯した日々の代わりにも後継にもならないこと…

山形さなか
4か月前
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【短歌】冬展

執拗に塗りたくるハンドクリームを売っていたもうないミュージアム 吐き癖がついていた頃植え…

山形さなか
6か月前
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【短歌】fleur

青い髪を生まれつきで欲しかったそういう角度の鬱屈だった 街の灯り君の光はご自身のために …

山形さなか
8か月前
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【短歌条例】問う

今発表されているもの、きっと全部見れないけれど、きみがそうして生きていることは確かに光ってて、そういう好きでもいいですか?って問う――【問う】この場合それは独白で、独唱で、宣誓で、懺悔で。夏の終わり、わたしはあなたから遠く離れて同じ東京にいる。東京で、あなたがそうしているように働き、あなたが教えてくれた感情の一つ一つを、あったということだけ、遠く忘れずにいる。

【短歌】盆休み

後輩が光の速さで帰るのを実際光と思って見てた 久々に何かのために夜起きてこれも青春の類型…

山形さなか
10か月前

【短歌】ピアノ

黒鍵と白鍵真夜中に続いて愛とか信じてみたい?って聞く 後ろめたい肯定を得て行く時のわたし…

山形さなか
10か月前

【短歌】雨滴

プラネタリウムのグッズだけ今も使ってる宇宙はきみを思わせないし 海鳴りのこと語感しか知ら…

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【短歌】ひとんちの紫陽花めぐり(第一回)

全子供が見てきたようなこわい夢のことがスポーツ新聞に載る マイナーなアニメが予測変換で意…

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【短歌】エモくない

エモくないこともあるんだいま元がついた彼氏といる純喫茶 赤色のクリームソーダ所詮は終わる…

【短歌】ユニコーン

あざ ぜんぶきみのことだよ 大江戸線きこえなくてもきこうとしてた きみはもう守らなくても…

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【短歌】白線

遠近の遠でも近でもない場所に心があるために見られない 凍らせたものをとかしてしまう時生まれ変わりを少し信じる How long わたしのことが思われていることがあることがこわいね まじないを教えてくれた人として覚えとくそれはしあわせだから 心には留めなかった部分だけをわたしなんだと思わないでよ 感情に単位があって感情を比べた時に少し足りずに うん今日は人に会わないことにしてだからわたしにも会わないんだよ いずれ消えることしかなくていいんじゃないどちらも少し遠いバ