「居場所をつくりたい」人はなぜオンラインサロンで失敗するのか
インターネットで何でも無料で情報が手に入る今、あえて情報を制限した世界を夢見てオンラインサロンを作りたいと思う人が多くいますよね。
私もその一人でした。無料のオンラインサロンに3人しか集められず、(元々期間限定だったので)そのまま終了しました。
オンラインサロンをつくろうとする人の9割が失敗すると言われているので特に失敗の多い事例について話をします。
※月額制のオンラインサロンを前提に進めていきます。
よくある勘違い
オンラインサロンはビジネスではない
そもそもオンラインサロンを「居場所を作ってお金をもらう商品」のように考えている人があまりに多いと思います。
ここをよく理解しないと一生オンラインサロンなんて作れません。
まずビジネスとしてはあまりに割が合いません。費用対効果が悪すぎます。
サロンオーナーが提供するものはサロンによってさまざまではありますが、ビジネスとしてやる、ということはサブスクでコンテンツを販売するということです。
Netflixの例を見てもわかるように、次から次へと新しいものを打ち出し、会員を飽きさせない、一瞬も料金が高いと思わせない、そんな工夫が必要です。
たしかに寝ている間にもサロンメンバーが増える可能性はありますが減る可能性もあります。
というより、知名度や客寄せ商品で無理矢理集めた人数ならほぼ間違いなく減っていくでしょう。
流れていく水を止めることは事実上かなり難しいです。
これがオンラインサロンのビジネスとしての難しさです。
サロンメンバー同士が繋がっているなら「アイツがやめるならやめようかな」みたいに沈む船のように扱われる可能性すらあります。
居場所を作りたいなんて人に居場所は作れない
サロンオーナーはよく言うことなんですが、居場所を作りたいなんて言う人に居場所は作れません。
厳しいようですがこれは断言できます。
居場所とかコミュニティって何なんでしょうか。その正体が分かってないと"その集まり自体"に価値があると思ってしまいます。
実際は居場所なんて言いながらも、その正体は人だったり物語だったり夢だったりするわけです。
※これまではコンテンツ型のサロンの話で、ここからはコミュニティ型のサロンの話です。
オーナー(もしくはメンバー)のキャラクターや人間的魅力、なぜサロンを開きメンバーを集めているのかというストーリー、そこで叶えたい夢、そういうものが無いのにただなんとなく居場所を作りたいなんて言う人にオンラインサロンの運営は不可能です。
オンラインサロンはただの手段であり、サロンオーナーの夢からすればほんの一部の活動のはずです。
クラウドファンディング、地道な営業活動、商品やサービスのブラッシュアップ、そういった努力を日々積み上げてきた人が信頼という武器でやれる一つの作戦でしかないんです。
作戦のカードは一枚では役に立ちません。
複数の手札があって初めて作戦として機能します。だから居場所から作りたい、という人にはオンラインサロンはつくれません。
オンラインサロンに人数は必要ではない
西野亮廣さんのようにオンラインサロンをわざと巨大化させ、(本人は街と表現されていますが)税金のように会費を集めて夢を大きく実現していく、というスタイルは目立っていますが実は特殊です。
基本の型はせいぜいサロングッズを作ったり、クラファンのように返礼品にして返したり、たまにあるサロンイベントに招待される程度です。
その活動に人数は必要ありません。人数で比較されがちですがそもそも人数が多ければ成功という訳でもありません。
では何が成功の柱かというと、それは絶対にやめない人をつくれるか、という点にかかっていると思います。
例えば西野さんのサロンは6万人とか7万人なんていうべらぼーなメンバーがいますが、西野さんがメディアで批判されたりしてもその人数は簡単に減りません。
これは色々な施策の賜物だと思うので詳しくは西野さんのサロン記事を読んでください。
さすがに6万人もいれば2万人くらいは何かあればいなくなってしまうかもしれませんが、初期の頃のメンバーなんかもうサロンに入っていることも忘れています。笑
(初期の頃からのメンバーに聞いたので間違いないです。)
とにかくこの"絶対にやめない人"がいる限り、サロンは存続し、夢も追いかけられ、同時に活動費も確保できます。
オンラインサロンが夢を実現させるための手段なら、夢が叶うまでは存続する必要があります。
その終わりは人の寿命なのか、オーナーが飽きた時なのか、夢が叶う時なのか、はわかりませんが少なくとも大人数である必要はないように思います。
成功させたいなら勘違いをやめよう
「居場所をつくりたい」と言う人は
・楽して稼げると思っている
・夢がない
・人数を集めたい
という共通点があると思うのでどれかに当てはまる人はまずこれら要素を取り除くことから考えたほうがいいでしょう。
もしくはサロンではない何かを始めるほうがいいと思います。
失敗者は語るということで、また。
ありがとうございます!先にお礼言っておきます!