見出し画像

恋人の良いところ【エッセイ】

これは2019年8月に書いたものを再編集したものです。


僕はは結婚式の日に入籍したので恋人としての気持ちそのままに結婚生活をスタートしました。

あれから約半年、もちろん恋人関係に変わりはなく、ただ一つ、妻のお腹には命が在ります。


これからの時間はたぶんこれまでとは比べ物にならないくらい早く過ぎていって、気づくと僕たちは恋人関係を解消しているのかもしれません。
いま、妻への気持ちが間違いなく"恋人"であるうちに、この記事を書きたいと思いました。

恋人って良いですよね。
響きからいいですもんね。
恋する人で『恋人』なんですよね、素敵です。

だったら片想いを恋人と言わないのはどうしてでしょう。

恋人の良いところは僕が思うに「自分を全肯定してくれるところ」だと思います。

恋人に言われる愛の言葉はどれも僕にとって、「生きる意味をくれる」他にはありませんでした。

デートの後の帰り道はいつもより足取りが軽くて、何をやってもうまくいく気がする。
土日に会えば、月曜からまた頑張れる。
この人と出会っていなかったらどうやって生きていたんだろう。と考えてしまう。

会っていない時間も常に恋人のことを考える。
恋人に会うために学校に行く。
恋人に会うために会社に行く。
笑ってもらうためなら何だってできる。
こんな事考える人間だったかな、と思ったりする。


恋人の良いところは僕が思うに「自分を全否定してくれるところ」だと思います。

恋人に送られる嫌悪のメッセージはどれも僕にとって、「生きる意味をなくす」他にはありませんでした。

無視されればこの世の終わりかというくらい悲しくなる。
嫌いと罵られれば何も手につかなくなる。
失いそうになると自殺すら考えてしまう。
でも全否定されたあと、初めて自分の気持ちに気付く。


失わないためなら何だってやれる気がする。
変えられないと思っていた性格だって変える。
好かれるためなら誰にだってなれる。
恋人の求めるものが、僕の正義だから。


他の何にも代えられない。
他の何にも変えられない。
そういう事をしてくれるのが恋人。
好かれようと必死になって追いかけた。
気付くと周りに怖いものは無くなっていた。
自分が強くなっているような気がする。
この力をためしてみたい。

いつもより少し大股で歩いてみる。
いつもは行かない所へいく。
いつもは話さない人と話す。
あれ、なんか楽しいな。
あぁ、恋人がいるからか。

ありがとうございます!先にお礼言っておきます!